ミニ・レビュー
2004年2月発売の『primary colors』以来、約1年ぶりのサード・アルバム。Every Little Thing時代から変わらぬ五十嵐充のツボを外さないソングライティングは、今回も見事の一言。misonoも曲によってヴォーカル・スタイルを変える成長が見られる。
ガイドコメント
彼らにとって3枚目となるアルバム。オリジナル・ストーリーを軸に展開する一連のコラボレーションを集約する作品で、同タイトルのオリジナル映画をはじめ、CMソングなどのタイアップ曲が満載。
収録曲
01君と逢えた奇蹟
02God bless me!
03せつなさはこの胸の中に
04七つ星を数えたら
05lost angel
06Where so ever
会いたくて仕方ない、という気持ちの内側から込み上げる愛しき想いを描写。気持ちは高ぶっていくが、楽曲自体は、シンシンとした風景が浮かぶ“冬の冷たさ”を描きあげている点が特徴的なナンバー。
07honestly
哀愁を帯びたメランコリックなナンバー。ピアノの優しげな音色へ麗美なストリングスの調べが寄り添い、儚さを携えながらも“潤い”与えるアコギのフレーズが、随所へ響きわたる。ついホロッとしてしまうような、泣きのバラード。
08追伸
09ユリノハナ
10瞑想
琴の音色を旋律へ加え、和の雰囲気と初春という季節感を巧みに描きあげていく。淡々としたシンプルな演奏へ徹したからこそ、さりげなく響く琴の音色が強烈に胸へ飛び込んでくる。叙情性を覚える歌だ。
11そして僕にできるコト
12more than a million miles