ミニ・レビュー
初のベスト盤CD&DVDが97年から2005年まで絶大な人気を誇ったR&Bガール・グループの最後を締めくくる作品だ。タイトルと異なり、必ずしもNo.1ソングばかりではないが、収録曲の多くは近年のヒット・チャートを賑わしたものばかり。新曲も3曲収録。
ガイドコメント
突然の解散を発表したデスティニーズ・チャイルド初のベスト・アルバム。全米チャートで首位を獲得したヒット曲に加え、新録3曲なども含む充実の内容。彼女たちが全力で駆け抜けた8年間のすべてがここに。
収録曲
[Disc 1]
01STAND UP FOR LOVE
巨匠デヴィッド・フォスターによるドラマティックなバラード。ベスト・アルバム『ナンバーワンズ』収録の新録曲で、ラスト・シングルとなる。「2005年世界こどもの日」テーマ・ソング。
02INDEPENDENT WOMEN PART 1
映画『チャーリーズ・エンジェル』の主題歌として全世界で大ヒット、全米全英1位になった彼女たちの6枚目のシングル。当時19歳のビヨンセの、みちあふれた才気をひしひしと感じられる名曲。
03SURVIVOR
メンバー・チェンジにより心機一転スタートを切ったデスチャの3rdアルバムからのシングル。“サヴァイヴ=生き残る”にふさわしい生命力にあふれる屈強さがにじみ出ているヒップホップ・ダンス・チューン。
04SOLDIER
11枚目のシングルで全米3位、全英6位を記録。サウス出身のラッパーのリル・ウェインと、リュダクリスを向こうに張って“King Of the South”を名乗る男、T.I.をフィーチャーしている。
05CHECK ON IT
ベスト・アルバム『ナンバーワンズ』に収録の新録曲で、ビヨンセが出演している映画『ピンクパンサー』のオリジナル・サウンドトラックに収録されたナンバー。ハンドクラップが印象的なパーティ・トラック。
06JUMPIN', JUMPIN'
彼女たちの5枚目のシングルで、全米3位、全英5位を記録。「セイ・マイ・ネーム」と「インディペンデント・ウーマン Part1」に挟まれて印象が薄いが、リフを活かしたサウンド・プロダクションはさすが。
07LOSE MY BREATH
全米3位、全英2位を記録した10枚目のシングル。ロドニー“ダークチャイルド”ジャーキンスのサウンド・プロダクションにより、今まで以上にR&B色が強く出ているナンバーに仕上がった。
08SAY MY NAME
4枚目のシングルで全米1位、全英3位を記録した。ロドニー・ジャーキンスのプロデュースで、ミディアム・スローでありながらも勢いを感じられるトラックに仕上がっている。
09EMOTION
9枚目のシングルは、デスチャ・シングル史上初のアコースティック・バラード。なおかつビージーズのカヴァーという意表をついたリリースで、全米10位、全英3位を記録した。
10BUG A BOO
3枚目のシングルは、全米33位、全英9位と、シングルのなかでは最低ランクの売り上げ。だが、トラック自体はヒップホップ・マナーにのっとった、スキルの高い楽曲で聴き応えある仕上がり。
11BOOTYLICIOUS
8枚目のシングルは、全米1位、全英2位と、破竹の勢いを示す結果を出した。デスチャのシングルのなかでも特にファンキーなパーティ・チューンで、Rob Fusariがサウンド・プロデュースしている。
12BILLS, BILLS, BILLS
2枚目のシングルは、初の全米1位を記録(全英では6位)。彼女たちが人気、実力ともに超一流の仲間入りを示した記念碑的なナンバーだ。空間を活かしたトラックが刺激的。
13GIRL
全米23位とあまりふるわなかった(全英では6位)、12枚目のシングル。ミディアム・テンポのバラード・チューンで、彼女たちの歌とハーモニーの実力をたっぷりと感じられるトラックだ。
14NO, NO, NO PART 2
全米3位、全英5位を記録したデビュー・シングル。ワイクリフ・ジョンをフィーチャーして、ヒップホップでありながらも温かさが感じられるトラックとなっている。
15CATER 2 U
デスチャ13枚目のシングルで、全米14位を記録。32ビートのような細かなビートのなかで、今までの活動の総括的な想いが込められているが、決して感傷的ではないのが彼女たちらしい。
16FEEL THE SAME WAY I DO
ベスト・アルバム『ナンバーワンズ』に収録の新録曲で、ロドニー“ダークチャイルド”ジャーキンスがサウンド・プロダクションを担当している。アコースティックでも、ほんのりエキゾチックなのがユニーク。
17SO GOOD
ベスト・アルバム『ナンバーワンズ』に収録されているボーナス・トラック。彼女たちの今の立場と気持ちを、アコースティックなトラックに見事にのせている。
18NASTY GIRL
ベスト・アルバム『ナンバーワンズ』に収録のボーナス・トラック。3連のキックがループするトラックは、聴き終わった後でも耳に残るほど刺激的でミステリアスだ。
[Disc 2]〈DVD〉〈“LIVE DVD”TEASER:FROM THEIR LAST TOUR...COMING FEBRUARY 2006〉
01ノー・ノー・ノー パート2 (FEAT.WYCLEF JEAN)
02セイ・マイ・ネーム
03サヴァイヴァー
04ブーティリシャス
05インディペンデント・ウーマン パート1
06ルーズ・マイ・ブレス
07ソルジャー (FEAT.T.I.&LIL WAYNE)
08ケーター・2・U