ガイドコメント
デビュー10周年となる2008年発表の2枚のベスト盤の内の1枚。2004年に発表した「シスター」以降のシングル曲とアルバム人気曲、新録曲などの全13曲を収録している。
収録曲
01ハネウマライダー
大塚製薬「ポカリスエット」のCMソングとなった、記念すべき20枚目のシングル。軽快なリズムと爽やかなストリングスに、岡野の力強いヴォーカルが心地よいアップ・ナンバー。プロデュースは亀田誠治。
02ギフト
詞を新藤、曲を岡野が手掛けた、映画『フライング・ラビッツ』主題歌となった25枚目のシングル。誰もが生まれながらに持っている“ギフト”を信じて、頭で考えるより走ってみればいいと歌っている。明るく力強い岡野の歌声が背中を押してくれる、軽快なポップ・ロック・ナンバー。
03ネオメロドラマティック
ダイハツ「ムーヴカスタム」CMソングとなった17thシングル。リズミカルなメロディにアームを多用した、エッジの効いたギターが絡むキャッチーなアップ・チューン。鬱屈した現状を打ち破っていこうとする、彼ら自身の気概をも感じられる一曲。
04ライン
情感あふれるギターと切ないストリングスが哀愁漂うミディアム・バラード。君の特別になれないならば、想う気持ち自体を最初からなかったことにしてしまいたいと吐露する、後ろ向きな男の独白が胸を痛くする。
05黄昏ロマンス
日本テレビ系ドラマ『一番大切な人は誰ですか?』主題歌となる16thシングルで、歌詞はドラマの台本を読み書き下ろされた。トランペットやストリングスのあたたかい音色と優しい歌声がマッチしたミディアム・ナンバーだ。
06NaNaNa サマーガール
18thシングルはトーキング・モジュレーターとシンセサイザーのイントロが印象的なサマー・チューン。思春期の男子の妄想と欲望が入り交じるひと夏の海辺の奔走を、サーフィン&ホットロッドを思わせる小気味よいリズムのロックンロールで表現している。
07東京ランドスケープ
5thアルバム『THUMP×』に収録されたミディアム・ロック・ナンバー。大都会・東京の灰色の街の風景の中で埋もれそうになりながらも、夢や希望を持って懸命に生きる自分自身を奮い立たせる姿が描かれている。
08Please say yes、yes、yes
7thアルバム『ポルノグラフィティ』に収録されたナンバーの別ヴァージョン。ギターやクラップが軽快に駆け抜けていくポップ・ロック・ナンバーだが、彼らの楽曲としては珍しくサビの歌詞の大半が英詞で書かれている。
09Winding Road
TBS系アニメ『天保異聞 妖奇士』エンディング・テーマに起用された21thシングル。イントロの憂いを帯びたクロマチック・ハーモニカの音色が切ないミディアム・バラードで、いまだに思い出にできずに別れた恋人を想い続ける男の心情を、大きなスケールで歌い上げている。
10あなたがここにいたら
映画『奈緒子』の主題歌となる23枚目のシングル。ここにはいない“あなた”をさまざまな町の風景で思い出す、取り残された自分について歌っている。過ぎ去りし日の淡い恋心を美しいストリングスの音色に乗せたミディアム・ナンバー。
11We Love Us
はねるようなギターが印象的なミディアム・ポップ・ロック。“素晴らしい平凡”を手に入れるために彼女の顔色をうかがいながら暮らす男性の心情を、彼女に語りかけるような歌詞で巧みに表現している。5thアルバム『THUMP×』収録曲。
12そらいろ
セルフ・タイトルの7thアルバム『ポルノグラフィティ』のラストを飾ったミディアム・バラード。故郷や旧友と離れて暮らす人々の気持ちを代弁するかのような、岡野のほろ苦く切ない歌声とストリングスが郷愁を誘う。
13A New Day
スバル「インプレッサ」CMソングに起用された、アルバム『ポルノグラフィティ ベスト エース』の新録曲。人生を一本の映画にたとえ、自分の未来は自らの手で切り開いていけばいいと告げる、スピード感あふれるギターが後押しするアッパー・ロック・チューン。