ガイドコメント
デビュー10周年となる2008年発表の2枚のベスト盤の内の1枚。2004年に発表した「シスター」以降のシングル曲とアルバム人気曲、新録曲などの全13曲を収録している。
収録曲
01Love、too Death、too
2008年9月8日にデビュー10周年を迎えた後にリリースされた第1弾シングル。ストリングスとブラス・セクションの効いたリズミカルなサウンドが、想いながらも別れ行く一途な恋心を綴った切ない歌詞を引き立てている。
02ROLL
一見さわやかな印象を受けるメロディだが、一途に想うがゆえに思い悩み、傷つき、ためらい……といった、少しダークな部分も見え隠れする恋模様を描いている。そんな苦悩も二人で乗り越えていこうという前向きなメッセージもこめられたラヴ・ソング。
03ジョバイロ
TBS系ドラマ『今夜ひとりのベットで』主題歌となった19thシングル。叶わぬ恋と知りながらその想いをとどめられずにあがきあぐねる心情を描いている。切ない詞をラテン調のメロディで歌い上げる、ポルノグラフィティらしい一曲に仕上がっている。
04痛い立ち位置
微妙な想いの行き違いや恋の駆け引きを男女それぞれの視点=“立ち位置”から描いたビターな恋の歌。アグレッシヴなブラス・セクションにより、いっそう緊張感があふれるサウンドになっている。
05グラヴィティ
愛する人へのひたむきな想いを綴ったストレートなラヴ・ソング。ミディアム・テンポの甘く爽やかなメロディと、“三日月のライトをそっと消したら ぎゅっと肩を抱いててね”というロマンティックで女性目線の可愛い歌詞が魅力的な一曲。
06横浜リリー
もう二度と会うことのない愛する人との思い出や別れを切に歌うナンバー。タイトルどおり横浜を舞台に展開するストーリーは、まるでドラマのワンシーンのよう。物悲しいメロディがいっそう詞の世界観を引き立てている。
07リンク
爽やかな歌詞とミディアム・テンポのメロディが心地よい、ポルノグラフィティらしさがあふれるロック・チューン。愛することのもどかしさや不安も二人でなら乗り越えられるという、強いメッセージが込められたラヴ・ソングだ。
08m-FLOOD
アルバム『m-CABI』収録曲「m-NAVI」のフル・ヴァージョンとして、2007年2月28日に配信限定でリリースされた楽曲。不気味な和音のキーボードにアグレッシヴなギター・サウンドと静かにささやくように歌われるヴォーカルが、絶妙な緊迫感をもって耳に響く。
09DON'T CALL ME CRAZY
ダイハツ「ムーヴカスタム」CMソングに起用された、「ジョバイロ」と両A面として発表された19thシングル。グルーヴィなアップ・テンポのロック・チューンで、“STANDING IN MY WAY”と低いがなり声でささやかれる部分がとても印象的な一曲。
10シスター
Tama脱退後初のシングルとして話題となった、大切な人を失った孤独感や遠く離れていても想い続ける切なさを歌った曲。美しいメロディと岡野の哀愁漂う声色が、歌詞の情景にあるような黄昏時を包み込むなんとも寂しげな雰囲気を醸し出している。
11うたかた
夏の日の“蜉蝣”や“青い夜光虫”など“儚く散る”イメージの言葉が遠くに感じても止められない想いとリンクする、なんとも切ないナンバー。哀愁漂う二胡の音が、“うたかた”の片恋をよく表わしている。
12ベアーズ
ギターが刻む軽快なリズムと岡野のさわやかな歌声が印象的なロック・チューン。恋の駆け引きを野球になぞらえるという一風変わった歌詞が面白く、晴れた日に聴きたくなるような爽快感にあふれるている。
13約束の朝
味の素「クノール カップスープ」CMソングとなった、ベスト・アルバム『ポルノグラフィティ ベスト ジョーカー』の新録曲。二人で一緒にいると些細なことでも一つ一つが大切に感じられるという幸せいっぱいのラヴ・ソングで、さわやかで優しく柔らかなサウンドが歌詞にもある“幸せの朝”を見事に表現している。