ガイドコメント
安藤裕子の初となるベスト・アルバム。初期の名曲「サリー」からCMソングとして話題を呼んだ「のうぜんかつら(リプライズ)」、新曲「はじまりの唄」までをコンパイル。洗練されたサウンドの中に、約6年間の成長を感じることができる。
収録曲
[Disc 1]
01のうぜんかつら (リプライズ)
月桂冠「定番酒 つき」CMソングとなったスロー・ナンバー。静かでどこか涼しげなピアノと優しく柔らかい安藤の歌声が、気持ちを落ち着かせてくれる。ノスタルジックではあるが温かくも聴こえる詞が心に響く。
02パラレル
ドラムとベースのリズムによって躍動感あふれるミディアム・ナンバーに仕上がった8thシングル。ピアノも力強く跳ねるように動き、駆け抜けるストリングスがスピード感を与えている。想いを直球に伝えている歌詞が気持ちよい。
03サリー
彼女のデビュー曲で、TBS系にて放送された台湾ドラマ『流星花園〜花より男子〜』のエンディングに使用された曲。英詞で始まり軽やかなメロディに乗るクラップと柔らかく跳ねる声が心地よい。どこか切ないギターとともにふと寂しげな歌い方になるのが印象的。
04ドラマチックレコード
2ndミニアルバム『and do, record.』のオープニングに収録されているナンバー。柔らかい歌声と穏やかなサウンドが優しい気持ちにさせてくれる。自分だけの“スーパースター”である“君”を励ます詞が温かく感じられる。
05忘れものの森
関西テレビ・フジテレビ系アニメ『Gilgamesh-ギルガメッシュ』エンディング・テーマとなったミディアム・スロー・バラード。静かに流れるノスタルジックなピアノのメロディと一言ずつを大事に紡ぐ安藤のヴォーカルが感慨深い。
06あなたと私にできる事
メロウなサウンドと甘く柔らかい歌声で始まる2ndシングル。恋人に対する想いを飾らない言葉で綴った詞が少しワガママなようで可愛くもある。東京スカパラダイスオーケストラのメンバー3人がホーンで参加。
07TEXAS
軽やかなメロディと歌声が印象的な5thシングル。柔らかい日差しの下にいるほのかなきらめきのあるキーボードのサウンドが心地よい。“君”がいるから“僕が笑う”という素直な気持ちと、どんな時も一緒に歩いていこうという優しさに満ちた詞が温かさを感じさせる。
08海原の月
7thシングルで映画『自虐の詩』の主題歌となったバラード。海のなかを漂っているような美しいメロディと大切な人との思い出をノスタルジックに描いた詞が涙を誘う。特にストリングスを効かせたサビが深く沁みる。
09The Still Steel Down
前向きにさせてくれるライトなメロディの6thシングル。悲しいことでいつまでも泣いていないで笑うことが大事だと教えてくれる、優しく温かい詞が沁みる。ギターは東京スカパラダイスオーケストラの加藤隆志。
10Lost child、
映画『人形霊』のテーマ・ソングとなった3rdシングル。静かなピアノのメロディに乗るヴォーカルが、ストリングスが加わることによってだんだんと感情が高まっていく。弱さを隠さないメランコリックな歌詞が切なくはかない。
11唄い前夜
3rdアルバム『shabon songs』に収録されたノスタルジックなナンバー。過去を振り返るばかりで変われないままでいる自分を描き出した詞と、どこか物悲しい声が胸に刺さる。哀愁漂うホーンが柔らかい。
12隣人に光が差すとき
静かなキーボードで始まる切ない恋のナンバー。憧れの“あなた”を見ないようにしてもどうしても目が離せない自分の弱い心を綴り、“アタシジャタリナイ”や“ア ナタニ ナリタイコ レ ジャタリナイ”という歌詞がより悲しさを表しているようだ。
13聖者の行進
1stアルバム『Middle Tempo Magic』に収録の、未来へ飛び出すために背中を押してくれる詞が印象的なミディアム・ナンバー。教会の窓に光が差し込む場面が浮かぶような温かく静かに鳴るオルガンをバックに、エモーショナルな歌声が響きわたる。
14はじまりの唄
柔らかくなめらかな歌声と浮遊感のあるオルガンが見事にマッチしたミディアム・スロー・ナンバー。“始まり”と同時に“おしまい”が消えていく。自分に訪れる明日には“あなた”はいなくとも、“あなた”のために明日を願うという詞が温かい。
[Disc 2]〈DVD〉〈MUSIC CLIP〉
01サリー
02ドラマチックレコード
03忘れものの森
04水色の調べ
05隣人に光が差すとき
06あなたと私にできる事
07Lost child、
08さみしがり屋の言葉達
09のうぜんかつら (リプライズ)
10TEXAS
11The Still Steel Down
12唄い前夜
13海原の月
14パラレル
15HAPPY
16はじまりの唄