ミニ・レビュー
これも最近のムターならではの名演だ。聴き手の心に分け入ってくるような強い訴求力が魅力。じっと祈りをささげるような弱音から、大きな振幅のようなヴィブラートをともなった強い音、そして細かな感情の揺れを表現するような微妙な変化。実に濃い内容。
ガイドコメント
ムター19歳の時のワイセンベルクとの全集以来、27年ぶり2度目の録音となるブラームス。ピアノは88年からのパートナー、オーキス。ムターならではの豊かな歌が響きわたる。ムター・ファン必聴の一枚。
収録曲
ブラームス:
01ピアノとヴァイオリンのためのソナタ第2番イ長調op.100
02ピアノとヴァイオリンのためのソナタ第1番ト長調op.78
03ピアノとヴァイオリンのためのソナタ第3番ニ短調op.108
演奏
アンネ=ゾフィー・ムター(VN) ランバート・オーキス(P)