ミニ・レビュー
タランティーノが映画『キル・ビル Vol.1』で挿入歌として「修羅の花」を使った時、やはりお前もファンだったのか! と思った梶芽衣子ファンは多かったろう。アウトローを演じてきたカリスマ性を持った個性派女優のもうひとつの顔、歌手としてのDVD(ロング・インタビュー)付きのボックスだ。素っ気ないと思われる彼女の歌だが、無意識層に静かに麻酔をかけるのだ。芯が強いためなのか薄幸の女として生きるヒロインを、歌でも演じている。丁寧に歌われる歌詞には諦めが満ちていながら、歌声に情感を込めるといったことをせずに、さも当然といった感じに淡々と歌っていく。サウンドは時代によって演歌調からポップス系のサウンドへと変化しているが、それでも彼女の歌はカウンター・パンチ並の威力を発揮する。女をうたってきた歌手・梶芽衣子の45年がここにある。
ガイドコメント
個性派女優として根強いファンが多い梶芽衣子のベスト・コレクション。1970年のデビュー曲「仁義子守唄」から2009年のシングル「女をやめたい」までを収めたCD6枚に加え、インタビューなどを収めたDVD付き。本作で彼女の歌手生活をたどりたい。
収録曲
[Disc 1]〈銀蝶渡り鳥〉
01銀蝶渡り鳥
02仁義子守唄
03恋に命を
04銀蝶ブルース
05はこだて物語
06命の涙
07浜辺のメルヘン
08夜霧のすきな貴方
09悲しい笑顔
10心のこり
11嫉妬
12愛への期待
[Disc 2]〈梶芽衣子のはじき詩集(うた)〉
01芽衣子のふて節
02わらの上
03おんな叛 (そむ)き唄
04ひずみ燃え
05おんな渇き唄
06おんなはぐれ唄
07ひとり風
08女の呪文
09別にどうって事でもないし
10にごり女
11悲しくないからふしあわせ
12怨み節
[Disc 3]〈梶芽衣子オリジナル・ベスト12-やどかり-〉
01やどかり
02落日
03私うまれてふしあわせ
04山猫
05蟻地獄
06かきおき
07はぐれ節
08あやとり
09「嗚呼 (ああ)……」
10ある出逢い
11おんな願い唄
12牙のバラード
[Disc 4]〈「去れよ,去れよ,悲しみの調べ」〉
01〜新しい日々〜
02舟にゆられて
03不思議ね
04うつろな風のある日
05別れ話なんか
06雨の夜あなたは
07この新しい朝に
08南風
09〜旅 (セリフ)〜
10秋
11朝の感情
12〜七日間 (セリフ)〜
13とりとめもない思い
14〜元気よ (セリフ)〜
[Disc 5]〈きょうの我が身は……〉
01〜きょうの我が身は〜
02螢の橋
03あかね雲
04知らぬ顔
05袂に春風
06私のいいひと
07震災まえ
08今更なんて叱らないで下さい〜恋文〜
09淋しき夕べ
10海ほおずき
11日暮れ道
12命日
13きょうの我が身は
14欲しいものは
15袋小路三番町
16残り火
17晩夏
18影の栖 (すみか)
[Disc 6]〈女をやめたい そして…〉
01修羅の花
02ほお やれほ……
03ジーンズぶるうす
04因果花
05芽衣子の夢は夜ひらく
06酒季 (しゅき)の歌
07ジグザグ模様
08レディーブルー
09元町シャンソン
10旅立ち
11乾いた華
12霧雨ホテル
13女をやめたい
14思い出日和
[Disc 7]〈DVD〉梶芽衣子ロング・インタビュー
仕様
BOX[1][2][3][4][5][6]SHM-CD