ミニ・レビュー
いま最も旬な歌手はスミ・ジョーだろう。どんな歌でも彼女色に染まる。本盤ではベートーヴェンやシューベルト、メンデルスゾーンなどの歌曲をさまざまな器楽アンサンブルに調理して聴かせる(20曲収録)。どれをとっても清新。耳慣れた名品も飽くことなく堪能できる。必聴の一点だ。
ガイドコメント
スミ・ジョーの来日に合わせての発表となる、2年ぶりの録音。スミ・ジョーとしては珍しいドイツ・リート集だ。技巧的な曲というよりは、彼女の表現力の深さと幅広さが実感できる選曲のアルバムだ。
収録曲
01クローエにK.524 (モーツァルト)
02「ああ、ママに言うわ」による変奏曲K.265 (モーツァルト)
03春へのあこがれK.596 (ピアノ四重奏) (モーツァルト)
04子守歌K.350 (フリース/伝モーツァルト)
05君を愛すWoO.123 (ベートーヴェン)
06魔王D.328 (ピアノ&ダブル・ベース) (シューベルト)
07ますD.550 (シューベルト)
08水の上で歌うD.774 (シューベルト)
09君こそは憩いD.776 (シューベルト)
10野ばらD.257 (シューベルト)
11月に寄せてD.193 (シューベルト)
12音楽に寄せてD.547 (シューベルト)
13「白鳥の歌」〜セレナードD.957-4 (シューベルト)
14子守歌D.498 (シューベルト)
15歌の翼にop.34-2 (メンデルスゾーン)
16「ミルテの花」op.25〜くるみの木 (ピアノ&ヴァイオリン) (シューマン)
17「ミルテの花」op.25〜献呈 (シューマン)
18甲斐なきセレナードop.84-4 (ブラームス)
19子守歌op.49-4 (ブラームス)
20明日にはop.27-4 (ピアノ四重奏) (R.シュトラウス)
演奏
(1)(2)(4)(5)(7)〜(15)(17)〜(19)スミ・ジョー(S) (1)〜(6)(11)(12)(15)(17)(18)キム・スーヤン,(3)〜(8)(10)(12)(13)(15)〜(17)(20)クララ・ユミ・カン(VN) (1)(3)〜(7)(9)〜(13)(15)(17)ウェン・シャオ・ツェン(VA) (1)(3)〜(11)(15)〜(17)(19)クラウス=ディーター・ブラント(VC) (4)(6)(7)(11)(12)(17)(18)ソン・ミンジェ(ダブル・ベース) (2)(4)(9)(15)(17)(19)(20)エフゲニー・ボザノフ,(7)(8)(10)(13)(16)(18)クリストファー・パーク(P) (14)ユン・ミン・リー(G)