ミニ・レビュー
83年4月19日の記録である。ザゾフスキーのベルリン・デビューの日で、「グレイト」の新聞評はおおむね不評だった。ザゾフスキーは堂々とした好演だ。もっと録音してほしい。問題のシューベルトは、早めのテンポでガンガン行っている。しかし迫力満点でライヴの面白さが満喫できる。
ガイドコメント
同じ月にBPOとのスタジオ録音がEMIにあるが、こちらはライヴということでテンシュテットの個性が際立っている。協奏曲でのザゾフスキーは、エリーザベトで2位を獲得したヴァイオリニスト。日本では知られていないが注目の演奏だ。
収録曲
ドヴォルザーク:
[Disc 1]
01ヴァイオリン協奏曲イ短調op.53●シューベルト:
[Disc 2]
01交響曲第9番ハ長調D.944「グレイト」
演奏
クラウス・テンシュテット指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 [1] (1)ピーター・ザゾフスキー(VN)