ミニ・レビュー
今では伝説的なピアニストの羨むべき来日公演。ミケランジェリは65年、グルダは60年代後半。前者のラヴェルとリストは絶品。ただしオケには不満が残る。相手が相手だけにこれは限界かも。グルダはベートーヴェンの協奏曲2曲だが、これまた悠然として風格が漂う表現で迫る。オケも善戦。
ガイドコメント
2011年10月に創立85周年を迎えたN響、過去の選りすぐりの名演をCD化する記念シリーズ。ベネデッティ=ミケランジェリとグルダ、二人の個性的なピアニストの初来日時の記録。日本の聴衆に衝撃を与えた至芸を満喫できる。
収録曲
[Disc 1]
01ピアノ協奏曲ト長調 (ラヴェル)
02ピアノ協奏曲第1番変ホ長調S.124 (リスト)
[Disc 2]
01ピアノ協奏曲第1番ハ長調op.15 (ベートーヴェン)
02ピアノ協奏曲第4番ト長調op.58 (ベートーヴェン)
演奏
NHK交響楽団 [1] アルトゥーロ・ベネデッティ=ミケランジェリ(P) アレクサンダー・ルンプフ指揮 [2] フリードリヒ・グルダ(P) [2] (1)ヴォルフガング・サヴァリッシュ,(2)ロヴロ・フォン・マタチッチ(指揮)