ミニ・レビュー
74年以来37年ぶりに録音した「24の前奏曲」。鮮烈さの面影は残しつつ、ここでの醍醐味はメゾピアノからメゾフォルテの領域で描き出す多彩な表現だ。旋律線に陰影を与える和音の扱いの自在さ。輝かしさや愉悦から、哀しさや憂いのある深い響きまで、ショパンの心の襞をみごとなまでに描き出す。
ガイドコメント
イタリアが誇る当代最高のピアニスト、ポリーニによるショパン作品集。精密なピアニズムを保ちながら曲ごとに奥深いドラマを作り上げる、70歳を迎え円熟の境地に到達したポリーニならではの演奏が展開する。