ミニ・レビュー
ともに音楽家であった老夫婦。悠々自適の引退生活を送っていたが、妻が病に倒れ、日常が変化していく……。タローが本人役(妻のピアノの教え子)で出演、サントラの演奏も担当。やや硬質なタッチによる明晰で知的な演奏が、物語の寂寥と真実の厳しさを際立たせる。
ガイドコメント
2012年度“カンヌ国際映画祭”のパルムドールを受賞した『愛、アムール』のオリジナル・サウンド・トラック。本人役で出演も果たしたアレクサンドル・タローによる演奏で、シューベルト「即興曲」ほか、物語に使用された楽曲などを収録している。
収録曲
01即興曲変ト長調op.90-3 D.899-3 (シューベルト)
02即興曲ハ短調op.90-1 D.899-1 (シューベルト)
03バガテル ト短調op.126-2 (ベートーヴェン)
04コラール前奏曲「主イエス・キリストよ、われ汝に呼ばわる」BWV639 (J.S.バッハ)
05楽興の時第3番ヘ短調op.94-3 D.780-3 (シューベルト)
06バガテル イ長調op.33-4 (ベートーヴェン)
07バガテル ハ長調op.33-2 (ベートーヴェン)
08映画からのダイアログ抜粋シーン1 (アレクサンドル・タロー、エマニュエル・リヴァ、ジャン=ルイ・トランティニャンの対話)
09映画からのダイアログ抜粋シーン2 (ジャン=ルイ・トランティニャン、エマニュエル・リヴァの対話)