ガイドコメント
2014年3月12日リリースの2ndアルバム。「MELROSE 〜愛さない約束〜」「道しるべ」といったシングルのほか、辻井伸行や久石譲とのコラボ曲など、キャッチーなアップ・チューンから真骨頂といえる泣けるバラードまでを収録した充実作だ。
収録曲
[Disc 1]
01MAKE A MIRACLE
心地よく上昇していくグルーヴに身体が踊り出す。コンテンポラリーなR&Bマナーに乗り、ATSUSHIのヴォーカルも翼を広げるかのように伸びやか。華やかなブラスも洒落っ気をアップ。歌うのは、まだ見ぬ二人の未来に賭けてみない? というメッセージだ。
02Colorful Love
POCHIが仕立てたのは、70年代あたりのダンス・クラシックのアプローチによるディスコ・ファンク。派手すぎないシンセがほどよい未来感を演出するなかで、“これは運命じゃない?”と問いかけるブギーなラヴ・ソングだ。3分半ほどの尺も絶妙な余韻を残す。
03MELROSE〜愛さない約束〜
タイトルにちなんだのか、PVはLAのメルローズ・ストリートで撮影されたという3rdシングル。すべてを捨てて寄り添えない“未来のない愛”に揺れ動く、諦めきれない男の心境を綴る。快いリズムがかえって切なく響く歌だ。
04Real Valentine
台湾のジェイ・チョウ「説了再見」を自身が日本語詞を手掛けてカヴァー。タイトルのイメージとは異なり、すれ違ってしまった二人の恋をドラマティックなストリングスをバックに感情豊かに歌いあげる。切なさと優しさで包んだミディアム・ラヴ・バラードだ。
05道しるべ
4thシングルは、「それでも、生きてゆく」に続いて“日本の心”がコンセプトの第2弾。自身がナヴィゲーターを務めたドキュメンタリー番組に感銘を受け、その主題歌として制作。苦楽をともにして歩む道が未来の幸せになると感慨深く歌うミディアム・バラードだ。
06それでも、生きてゆく (EXILE ATSUSHI&辻井伸行)
ピアニストの辻井伸行との共演による“日本の心”をテーマにしたシングル。絶望や無情が漂う前半から次第に灯りや希望が差し込むがごとくの展開は、心にあった棘がスッと抜けるように感情を揺らす。穏やかだが深みと重みのあるバラードに、しっかりと歌唱で応えている。
07懺悔 (EXILE ATSUSHI&久石譲)
オーケストラを配した叙情的な音の連なりに寄り添うような、情感を顕わした哀切な歌唱が印象的。人の世の無常を“罪”という視点で問いかけながら、はかなさのなかに一縷の希望を見い出そうとする歌唱が胸を打つ。久石譲との共演名義によるコラボレーション・シングル。
08LA LA〜孤独な夜に〜
孤独な夜を嫌って街へ繰り出し、朝まで歌い踊り明かして過ごす男のストーリー。ネオソウル風のメロウ&スムーズなアプローチで展開するミディアム・ダンサーで、“ラララ〜”のフレーズとともに、ファンキーなスパイスが心地よいグルーヴを生んでいる。
09青い龍
ドラマ『医龍4』主題歌へ書き下ろした、タイトルに“龍”を冠した5thシングル。理想と現実の狭間で葛藤する苦悩を、強く耳に残るギター・カッティングをバックに描いたミディアムR&Bチューンだ。戸惑いながらも希望を求める心境を見事に歌いあげている。
10Interlude
2ndアルバム『MUSIC』の終盤へ向けて配された約30秒のインタールード・トラック。雷鳴、川のせせらぎ、軽やかで澄んだ鳥たちの鳴き声……など、自然風景の音を経て、次から始まる日本の心の歌へと橋渡し。
11ふるさと
日本人の心の奥底にある心象風景を描いた唱歌。ここではEXILEなどで披露する褐色の声色はなく、ひとつひとつ昔を思い出すように歌を紡いでいく。郷愁を忍ばせるモノクロームなストリングス・アレンジが、興趣を生み出している。
12煌きの歌
ゆっくりと、しかしながら、密に染み込む、明日を生きる人たちへのメッセージ。東日本大震災以降、特に絆や生命に対する思いが強まったATSUSHIだからこそ歌える、優しい人生応援ソングでもある。オルガンなどが醸し出す原風景は、懐かしく温かい。
13赤とんぼ
“夕やけ小やけの〜”で始まる、山田耕筰作曲で知られる日本を代表する唱歌。余計な装飾のない、ピアノのみをバックに、時間がゆっくり流れた幼少の頃の心情を肩をそっと抱くように歌いかける。時代変われども、日本人の心に響く佳曲だ。
14愛燦燦
小椋佳が手掛けた、美空ひばりの86年発表のシングルをカヴァー。日本歌謡のスタンダードとして広く知られている楽曲だけに、余計な色づけは無用。ATSUSHIのささやかながらも情感あふれる歌唱で、人生の悲喜こもごもを綴る。
15ALIVE (feat.m-flo)
名を伏せて客演したm-floのアルバム『SQUARE ONE』収録曲の客演返し的な別ヴァージョン。エフェクトを効かせたEDM仕様で、原曲よりもエレクトロ率は高め。自分の存在価値とは何かをもがきながら得ようとする人間の葛藤や自問自答を描く。
[Disc 2]〈Blu-ray〉
01MAKE A MIRACLE
02MELROSE〜愛さない約束〜
03Real Valentine
04それでも、生きてゆく (EXILE ATSUSHI&辻井伸行)
05道しるべ
06懺悔 (EXILE ATSUSHI&久石譲)
07ふるさと
08煌きの歌
09愛燦燦
10青い龍
11我願意
12LIFE-Album Document-
[Disc 3]
01Choo Choo TRAIN
EXILE一族のアンセム的なダンサー。ギター・カッティングからの導入、ストリングスやブラスを配した「恋はノンストップ」風のディスコ・ソウルなアレンジに加え、YURIらのバックコーラスが黒さとグルーヴを創出。人なつこいキャッチーなメロディがクセになる。
02Eternal...
ATSUSHI初の作詞となったEXILEの11thシングルをセルフ・カヴァー。高校時代の親友をモチーフに書いたという友情の絆と感謝の歌で、懐かしくも温かいムードが覆うミディアム・バラードとなっている。
03砂時計
砂時計の砂が落ちた時、それは二人だけの時間の終わりを知らせる時……。永遠にならなかった恋を思い返しながら、はかなさを感じる男の想いを綴っている。麗しい鍵盤がピュアな気持ちを映し出すミディアムR&Bだ。
04fallin' (EXILE ATSUSHI&清木場俊介)
EXILEの1stアルバム『our style』収録曲をSHUNこと清木場俊介とのデュエットでセルフ・カヴァー。ファルセットでのハーモニーを披露しながら、恋の甘みと苦みについて語る。夏の終わりの風のような、爽やかだがほんのり哀愁を感じるバラードだ。
05The Impossible Is Real〜My Lucky Star〜 (EXILE ATSUSHI&清木場俊介)
清木場俊介として迎えたデュエット・ソング。不可能を現実にするため、ただ夢を追いかけてつかむのさと固い信念を自問するように語りかける。広大で穏やかなサウンドが、ここで歌われる“運命”とのシンパシーをもたらしている。
[Disc 4]〈Blu-ray〉〈EXILE ATSUSHI SPECIAL SOLO LIVE in HAWAII〉
01What's Going On
02Choo Choo TRAIN
03Hawaiian Paradise
04Me Ka Mahalo
05Nightbird
06Amanogawa
07酒と泪と男と女
08君を忘れない
09慕情
10EXILE ATSUSHI SOLOメドレー:Change My Mind〜Anoter World〜Ooo Baby〜いつかきっと…〜道しるべ〜願い〜MELROSE-愛さない約束-〜You're my“HERO”
11涙の数だけ
12Georgia On My Mind
13見上げてごらん夜の星を
14上を向いて歩こう
15SEPTEMBER