ベートーヴェン:序曲集　デイヴィス / バイエルン放送so.

ミニ・レビュー

オーディオ・システムの調整用ディスクとしても知られた名録音。序曲らしくドラマティックに仕上げられながらも、けれん味を排除した演奏はデイヴィスならでは。重厚で密度の高い、まさに“ドイツ”を感じさせてくれる。特別収録として珍しい「レオノーレ」第２番が聴けるのも嬉しい。

ガイドコメント

86年発表のアルバムに95年の全曲盤から「レオノーレ」序曲第2番をカップリング。バイエルン放響に就任して2年目に録音された序曲集で、バランス感覚の優れたデイヴィスらしさがあふれている。

チャート

TOWER RECORDS　クラシック　アルバム
5位（2014/12/15） ⇒ 18位（12/22） ⇒ 19位（12/29） ⇒ 17位（2015/1/5）

収録曲

ベートーヴェン:

01「アテネの廃墟」op.113序曲

02「コリオラン」序曲op.62

03「レオノーレ」序曲第1番op.138

04「プロメテウスの創造物」op.43序曲

05「エグモント」op.84序曲

06「レオノーレ」序曲第3番op.72b

07歌劇「フィデリオ」序曲op.72c

08「レオノーレ」序曲第2番op.72a

演奏

サー・コリン・デイヴィス指揮バイエルン放送交響楽団

録音

(1)～(7)85.10 (8)95.5

アーティストおよび作曲家

バイエルン放送交響楽団
1949年に設立されたドイツ・ミュンヘンを拠点にするバイエルン放送専属オーケストラ（放送交響楽団）。英語略称は“BRSO”。オイゲン・ヨッフムが初代首席指揮者に就任し、1949年9月に初公開コンサートを、50年10月に初の定期公演を開催。ヨ……

コリン・デイヴィス
1927年9月25日、英ウェイブリッジ生まれの指揮者。ロンドンの王立音楽大学でクラリネットと指揮を修める。1957年のBBCスコティッシュ響を皮切りに、1967年BBC響首席、1971年コヴェントガーデン王立歌劇場音楽監督、1981年バイエ……

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
1770年生まれ。1827年没。ドイツの作曲家。祖父も父も宮廷歌手。14歳で宮廷オルガニスト。1792年ワルトシュタイン伯爵の後援でウィーンに行き、ハイドン、アルブレヒツベルガー、サリエリらに学ぶ。革新的な作風は表現の幅を拡大し、ロマン派へ……

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$[インタビュー]　文坂なの \$