ガイドコメント
『The beginning』以来約3年ぶりとなる、2015年4月15日リリースのアルバム。NHK連続テレビ小説『花子とアン』主題歌「にじいろ」や「number one」「beautiful」といったシングルを含む、多彩な魅力が満載の一枚。
収録曲
01number one
フジテレビ系『ソチオリンピック2014』のテーマ・ソングとなった12枚目のシングル。ピアノやストリングスを取り入れた壮大なサウンドは、冬のピンと張りつめた空気や凛とした空気にぴったり。とはいえ、“必ず飛べる”と歌うメッセージは熱に満ちている。
02Have fun!!
音数は控えめながら、複雑なアンサンブルと豊かなサウンドスケープを描くミディアム・アップ。どこか洋楽的なセンスも感じさせるポップ・ロック・テイストで、休み明けの重い足取りも空を見上げながら楽しんで生きようという軽快なメッセージが心強い。
03ありがとうの輪
ネスレ「キットカット」CM曲に起用され配信シングルとして発表、「キットカット」とセットになったCDも話題を呼んだ。流麗で美しいピアノの音色に、打ち込みの機械的なリズムが融合したミディアム・バラードで、家族への感謝を綴った歌詞は感動的。
04No end
Tom Collekiyoが作詞曲を、河野圭が編曲を担当。ギターとベースのユニゾンのリフにブリブリのブラスが彩りを添える、ブラック・ミュージックな手触り満載のアップ・チューン。英語メインの歌詞を含め、新境地といえる仕上がりに。
05ツヨク想う
果てしなく続く光の先で、君と僕の未来が輝いてる……強い意志を持って歩み続ける決意を歌った日本テレビ系『NEWS ZERO』のテーマ・ソング。ストリングスを取り入れた壮大なサウンドと緩急をつけたアレンジがドラマティックだ。
06beautiful
ゴスペル風のコーラスで幕を開ける11枚目のシングルは、日本テレビ系ドラマ『シェアハウスの恋人』主題歌。絢香の真骨頂ともいえるピアノを入れたバラードで、大切なあなたへの感謝を歌う。要所でファルセットを用いたサビが胸に響く。
07幻想曲
ピアノやストリングスを取り入れ、タイトル通りの幻想的なサウンドを作り上げたバラード。大切なきみという存在を失う日がくることへの恐怖を綴りつつ、だからこそいまこの一瞬が儚くも愛おしく感じる、というメッセージがじんわりと心に響く。
08Lose control
「No end」と同じくTom Collekiyoが詞曲を手がけたロック・チューン。ピアノやキーボードをアクセントに、さまざまな音色を取り入れたアンサンブルは刺激的。ミステリアスなテイストで統一させつつ、1曲のなかでさまざまな表情を見せてくれる。
09Through the ages (セルフカバー ver.)
実写映画『黒執事』の主題歌としてガブリエル・アプリンに提供した楽曲のセルフ・カヴァー。原曲とおなじくピアノを中心としたサウンドながら、よりシンプルな作りに。歌詞も日本語に直し、“最後の日には君のために笑っていたい”という究極ともいえる願いを歌う。
10ずっとたいせつなキモチ
鐘の音で幕を開けるドラマティックなバラード。“これから起きる奇跡を君と見ていきたい”と二人の永遠を誓うウェディング・ソングで、エモーショナルなメロディに焦点を当てたシンプルなアレンジが好感。Tom Collekiyoとの共作。
11ちいさな足跡
マーチ風のスネアからティンホイッスルなどを取り入れたファニーでキュートなサウンドへと展開する、資生堂「マキアージュ」CMソング起用の11枚目のシングル。明日へと踏み出す一歩を促すような、優しくも力強いメッセージに心を打たれる。
12バースデーソング
妊娠中に制作されたという、タイトルどおりの“バースデーソング”。トイピアノやグロッケンシュピールを用いた飾らないキュートなサウンドが心地よく、コーラスには子供たちも参加。シンプルながらも愛に満ちたメッセージが胸に響く。
13にじいろ
NHK連続テレビ小説『花子とアン』主題歌として人気を集めた13枚目のシングル。ハッピーな気持ちになれるハートウォームなミディアム・アップのポップ・チューンで、“これからはじまるあなたの物語〜”というサビのメロディがとにかく秀逸だ。