ミニ・レビュー
おなじみのコンビによる名作クリスマス・アルバムのカップリング。程よいゆるみを持った音楽づくりと、そこから溢れてくるような柔らかな歌が、この上なく内容に似合っている。余白に収録されている、セルによる生真面目な3曲を並べて聴く体験からは、オーケストラ演奏の奥深さを感じられるだろう。
ガイドコメント
オーマンディとフィラデルフィア管弦楽団によるクリスマス・アルバム。1962年録音の『グローリアス・サウンド・オブ・クリスマス』に、1964年録音の『クリスマス・フェスティバル』を加え、さらにセルのクリスマス曲を追加収録している。
収録曲
ハリス編:
[Disc 1]〈グローリアス・サウンド・オブ・クリスマス〉
01天にはさかえ (メンデルスゾーン)
02ああ、ベツレヘムよ
03もろびとこぞりて (ヘンデル)
04オー・ホーリー・ナイト (アダン)
05久しく待ちにし主よとく来たりて
06神が歓びをくださるように (ほしかげさやけき)
07アヴェ・マリア (シューベルト)
08神のみ子は今宵しも
09牧人ひつじを
10ひいらぎかざろう
11いざ歌え
12自然における神の栄光op.48-4 (ベートーヴェン)
13おお、みどり子は来たりぬ (シュルツ)
14きよしこの夜
[Disc 2]〈クリスマス・フェスティヴァル〉
01もみの木
02天なる神には
03リトル・ドラマー・ボーイ
04アイ・ワンダー・アズ・アイ・ワンダー
05オラトリオ「メサイア」〜神のみ子は生まれ給う (ヘンデル)
06キャロルをうたおう
07ウェンセスラスは良い王様
08かいばの桶で
09ジングル・ベル
10われらは3人の東の王
11オラトリオ「メサイア」〜ハレルヤ・コーラス (ヘンデル)
12おめでとうクリスマス
13ひいらぎかざろう (ケイ編)
14もろびとこぞりて (ヘンデル/ケイ編)
15パタパン (太鼓をたたけ) (ゴールウェイ編)
16カンタータ「楽しき狩こそわが悦び」BWV208〜羊は安らかに草を食み (J.S.バッハ/フロスト編)
17カンタータ「心と口と行いと生活で」BWV147〜主よ、人の望みの喜びよ (J.S.バッハ/フロスト編)
演奏
[1] [2] (1)〜(12)ユージン・オーマンディ指揮 フィラデルフィア管弦楽団 [1] (1)(4)(7)(8)(12)(14) [2] (1)(5)(11)(12)テンプル大学コンサート合唱団 [2] (3)(8)フィラデルフィア・聖フランシスコ・サレジオ教会少年合唱団 [2] (13)(14)ジョージ・セル指揮 クリーヴランド管弦楽団 (16)(17)パブロ・カザルス指揮 コロンビア交響楽団・合唱団
録音
[1] 62.3 [2] (1)〜(12)64.8 (13)〜(15)67.5 (16)(17)66.3