ミニ・レビュー
バルトークとエネスコが同い年の生まれとは知らなかった。加えてこの盤に聴く両曲も、ほぼ同時期の作品だ。だが内容はともに民族的な素材を用いながら、バルトークはそれをシステマティックに、エネスコはロマンティックに止揚する。フラングの美音とキレの良い技巧が耳を虜にする。
ガイドコメント
出すアルバムがことごとく高評価を得ている、フラングの高いテクニックと深い音楽性が楽しめるアルバムだ。バルトークは元恋人の遺品から見つかった第1番、そして愉悦と緊張に満ちたアンサンブル。注目の一枚。
収録曲
バルトーク:
01ヴァイオリン協奏曲第1番BB48a Sz.36
エネスコ:
02弦楽八重奏曲ハ長調op.7
演奏
ヴィルデ・フラング(VN) (1)ミッコ・フランク指揮 フランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団 (2)エリック・シューマン,ガブリエル・レ・マガドゥーレ,ロザンヌ・フィリペンズ(VN) ローレンス・パワー,リリー・フランシス(VA) ニコラス・アルステット,ジャン・エリック・グスタフソン(VC)