
早いものでデビューして45年以上が過ぎた高橋知己による寛いだ一枚。基本はワン・ホーン・カルテットだが、3曲にいまも先鋭的なプレイをする超ベテランの中牟礼貞則、2曲に高橋とは縁の深い個性派シンガーのチコ本田が加わり、リーダーを盛り上げる。

1960年代からジャズの最前線で活躍を続けてきたベーシストの紙上 理が7人編成の大型コンボでジャズの名曲とオリジナルを演奏する。2010年の結成以来定期的な活動を続けてきただけに、抜群のサウンドと強力なチームワークが魅力の見事な一枚となった。

高橋知己、アケタズ・ディスクで10枚目のリーダー作。長年バンド・メンバーとして付き合いのあったギターの津村和彦が2015年に他界。その津村へのトリビュート作。後半には津村夫人で歌手の鈴木典子のヴォーカルをフィーチャーしている。哀切感漂う演奏。コルトレーンのスピリットは不滅だ。

70年代より常にジャズ界の最前線を提示し続けるトロンボーン奏者、向井滋春のファースト・リーダー作。一瞬で耳を捉える美しいトーンとフレーズを伸びやかに提示しつつ、74年当時の空気感をも伝える自作は、今なおごく新鮮だ。本作ほか5タイトルの初CD化を含む10タイトルが同時リリースされた。

Aketa's Diskから9作目となる高橋知己のリーダー作。関西のピアニスト生田幸子、80年代初頭に双頭バンドを組んでいた今村祐司(perc)がゲスト参加。オリジナルを中心に、高橋がリアルタイムで影響を受けたビートルズやスティーヴィー・ワンダーなどの楽曲をジャズ・アレンジ。

ジャズのルーツ探究的なアプローチで作品を作り続ける高橋のビリー・ホリデイ作品集。疾風のように走り抜けた70年代の演奏から辿り着いたここには、ジャズの根底的な表現の上澄みがあふれている。元岡のピアノもここまで来たかという感じにメロディックな響きで旋律を歌い上げる。

1950年生まれのベテラン、高橋の2007年『ナッシング・バット・コルトレーン』以来となる2年ぶりのアルバム。ギターを加えたピアノレス編成で、レギュラー・グループらしく息の合った演奏を展開。コルトレーン、ショーター、ロリンズ、ヘンダーソンを消化した独自のスタイルも健在だ。

ジョン・コルトレーンを信奉する高橋知己が、コルトレーンへ捧げた入魂の作品。高橋はコルトレーン派の第一人者ともいうべきテナー・サックス奏者。「My Favorite Things」以外全曲コルトレーンの作曲。コルトレーンが乗り移ったような瞬間が何度もあり、そのつどハッとさせられる。

2004年に亡くなったかつてのボス、エルヴィンに捧げた本作は、70年代初頭、コルトレーン~エルヴィンという図式でジャズのガイドラインを得た高橋にとって、真の出発を意味するアルバム。全編に“コルトレーン”という、時の流れを超えたスウィング感が横溢する。

テナーの高橋とピアノの清水という、ユニークな才能の共演を捉えた興味深いデュオ作品。それぞれ50年、53年生まれとどちらもキャリア十分。この二人が紡ぎだす音楽の世界。まるで人間の生き様や、感情をダイレクトに表現しているかのようだ。★

高橋と渡辺はともに日本のシーンを70年代の低迷した頃より引っ張ってきた戦士だ。フィーチャーされた渡辺もすでに還暦(!)を迎えようとしているが、B.ヒギンズを思わせる味わい深いドラムは健在。最高のリズム隊を得てブロウする高橋も気持ち良さそう。

北海道出身のベテラン・テナー奏者、高橋知己が、東京・西荻窪『アケタの店』で収録したライヴ盤。スタンダードをピアノレス・トリオで挑む姿勢はソニー・ロリンズを思わせる部分もある。ここでは、雄大かつ個性的なブローをたっぷり聴くことができる。