
ともにマンハイム音楽大学大学院で学んだ男女ピアノデュオ。収録曲はすべて管弦楽でも演奏されるが、ピアノ一台でも巨大な世界を描く。「山の魔王の宮殿にて」は特に聴き物。ブラームスの歌謡性、ドビュッシーの独特の色彩感、スメタナのピアノならではの流れの表現。とにかく全編、豊麗な響きに惚れる。

ラインベルガーによる、バッハの最重要鍵盤作品である「ゴルトベルク変奏曲」の編曲。原曲を尊重し綿密に練られた対旋律の付加など、2台ピアノで演奏する魅力が満載の内容を、国内外で幅広い演奏活動を行なうピアノ・デュオ、ドゥオールが緻密なアンサンブル、明瞭かつ柔らかな音色で紡ぎ出している。

ソナタが姉妹作のピアノ五重奏曲よりも一体感を増して聴こえるのはもちろんだが、意外に面白いのが交響曲。モティーフがオーケストラよりもつながって聴こえ、副次的な要素にも光が当たる。留学先のドイツ・マンハイムで2004年に結成されたデュオによる、5枚目のアルバム。

ドイツで2004年に結成、ソリストとしての実力も兼ね備えた二人による4枚目のアルバム。透明感と伸縮自在なルバートで聴かせる「マ・メール・ロワ」、量感のある「魔法使いの弟子」。リズムと強弱にデフォルメを利かせ、描写性を強調した「動物の謝肉祭」も楽しい。

ソリストとしても活躍する二人による3枚目のアルバムは、がらりと趣を変えて、エンタテインメント性の高い、色彩感の豊かな作品をずらりと並べた。時に過剰だったりするピアニスティックな編曲を自らも楽しみながら、気品ある演奏を聴かせる。ますます注目のデュオだ。

4手ピアノによるブラームスの管弦楽。作曲者自身の編曲とはいえ、音の厚みや持続があってこその作品、どうかなと思ったが、これが別もの。交響曲など晩年の小品を思わせる抒情の佇まいに思わず聴き耳が立つ。オケの響きに依拠せず楽器の音に感性を働かせた逸品。

留学先のドイツ、マンハイム音楽大学で知り合い、ソリストとして活動後デュオを組んだ。これがデビュー・アルバムだ。なかなか良い。ダイナミックな表情と繊細な表情との対比や転換がうまい。十分なテクニックと音楽性を兼ね備えている。中ではラヴェルの2曲が良かった。