
デビュー45周年を迎えた高橋真梨子の4年ぶりオリジナル・アルバム。キャリアを総括したような本作は、彼女の艷やかなヴォーカルとシンプルながらも計算され尽くしたメロディとアレンジが同居した見事な仕上がり。国内屈指の女性ヴォーカリストの魅力が存分に味わえる。

2017年開催のコンサートツアー“PRELUDE”での曲順をそのままスタジオ録音した一枚。丁寧なヴォーカルはアダルト・ポップの必須条件である歌詞をスーッと耳に届け、情感過多にならず程好くポップに展開。衰えることのないベテランの魅力がここにある。

映画『神様のくれた赤ん坊』(79年)からNHK‐BS『酔いどれ小籐次』(2013年)まで、高橋真梨子が関わってきた映画、テレビとのタイアップ曲を集めた2枚組。テレビ朝日系ドラマ『はみだし刑事純情派』(98年)主題歌「フレンズ」の初稿歌詞ヴァージョンが初めて録音されている。

2016年“infini tour”で歌われた曲順のとおりにオリジナル音源を収録した3枚組。Disc 3は79年6月のよみうりホールでのライヴ音源を収録。高橋真梨子のコンサート・ツアーのチケットが入手困難ということから生まれた企画。コンサートでの彼女の歌声だけが持つ説得力に酔いしれたいと思う、オトナ向けの内容。

昭和の名曲をカヴァーした作品の2作目。センスの良さが窺える選曲で、歌手は歌で物語を演じるものと実感させる。想いや勢いを聴いていた「襟裳岬」では、見えなかった景色を見せる。オトナのファンが多いのが納得できる、淋しさと温もりを感じさせる情感がある。

1950年代終わりから80年代初めまでの代表曲セルフ・カヴァーをまとめたアルバム『ClaChic』を中心にくみ上げた、半年におよぶ全国ツアーの模様を再現した2枚組。シックな静と大胆な動の演出が充実した展開で、クライマックスへと向かって聴き手を引き込んでいく。

「酒と泪と男と女」でグッと気持ちをつかみ凄味さえ感じさせ、戦前の歌を井上ひさしがリバイバル・ヒットさせた「雨に咲く花」、世代によっては妙に切なくなる「旅の宿」へという流れからして巧く、どの曲も高橋真梨子色に。「バス・ストップ」は意外にサラリとした感じが面白い。オトナのためのカヴァー曲集。

ペドロ&カプリシャスのヴォーカルからソロ活動へ、すでに40年以上のステージ歴を重ねる高橋真梨子。円熟の境地に達した彼女が2014年“Adultica”ツアーで歌ったナンバーを、コンサートでの歌唱順に全曲収録した2枚組アルバム。ますます磨き上げられた歌唱力に脱帽させられる。

3年ぶりとなるオリジナル・アルバム。声の出方、音程の確かさ、情感の込め方、どれをとっても脱帽の歌唱力。巧さが前面に出過ぎて鼻につくシンガーが少なくないなか、その半歩手前できっちり唄い上げる。豊かな表現力によって、どの曲も輝きを増していくよう。「別れの朝」など3曲入りDVD付きの2枚組。

高橋真梨子のデビュー40周年記念3枚組で、ペドロ&カプリシャス時代からソロになって現在までの作品が収録された全40曲。Disc3はセルフ・カヴァー+新曲で構成。豊かな声量と繊細な表現力、音程の確かさなど歌手としての才能にはあらためて驚かされる。ボリューム満点だが一気に聴き込んでしまう。

シリーズ第3弾は、彼女のシンガーとしての原点を辿る洋楽カヴァー。取り上げた楽曲、アーティストを見ると、ラテン、ソウル、ジャズ、ポップスなど幅広く、しかも名曲ばかり。リスペクトを込めた、真摯でエモーショナルなヴォーカル・ワークは圧巻。そして何よりも気持ちよく歌っている様子が伝わってくる。

2010年5月に始まったコンサート・ツアー“Sing it!”での曲順どおりにスタジオ録音の音源を並べた2枚組のコンピレーション盤で、2010年12月末出荷分までの限定商品だ。チケットが入手困難の彼女のコンサートならではの企画だ。カヴァー曲の選曲もよく、コンサートの雰囲気を想像させる。

男性シンガーのヒット作のカヴァーが13曲。本作でも彼女の唄の巧さがタップリ味わえる。矢沢永吉の代表曲「時間よ止まれ」と荒木一郎の「空に星があるように」とバラードでシットリ聴かせ、「ブルー・シャトウ」はGSの名作だがアレンジが面白い。そしてこれも懐かしの「人間の証明のテーマ」から一転、「もう君がいない」へ突入……。どの曲も自家薬籠中のものとしているすごさ。

リクエスト・ベストCDの第2弾は全17曲。全曲カラオケCDとの2枚組で、なりきって唄いたい人は大喜びだ。深いストーリーをこれだけシットリと、説得力を持って唄えるシンガーはそうはいない。表現力の豊かさは天性のものか。さまざまなタイプの楽曲をジックリ聴かせてくれる。

2009年に行なわれたコンサート・ツアー“No Reason”のセット・リストを忠実に再現して2枚組のCDでリリース。音源はオリジナルながら、コンサートを完全に再現したという点では、あまり例を見ない試みで、ファンにとっては嬉しいベスト盤といった趣。

高橋真梨子が“たかはしまりこ”名義で発表したカヴァー作『紗』(89年)、『紗2』(90年)からのセレクション。時を経ることで、選曲に見られる懐かしさを呼ぶ時代感覚と高橋ならではの歌唱を強調するかのように彼女の側に引き寄せたアレンジが浮かび上がり、そこが嬉しくなる。

男性シンガーの作品を取り上げたカヴァー・アルバム。誰でも知っている曲から隠れた名曲までとても幅広い選曲で、いい歌を歌うのに理由は要らないということでNo Reason。スピッツやコブクロなど若い人の曲も見事に高橋真梨子の色になっている。

卓越した歌唱力で多くのファンを持つベテラン・シンガーのデビュー35周年記念アルバム。この人の歌は聴いていて本当に心安らぐ。さまざまな楽曲が、すべて彼女の世界にきっちり納まってしまうところがさすが。ペドロ&カプリシャス風の曲もあり、懐かしい。感涙。

フジテレビ系『金曜プレステーション』のオープニング・テーマ曲「オレンヂ」では、ビートを利かせた演奏で、“はかなき”のフレーズの4連発で始まっている。「コバルトの海」ともに高橋の作詞。毎度のことだが、いつしか引き込まれる高橋の歌唱は見事。

ファンのリクエストによって選ばれた上位16曲で構成した、カラオケ・ディスクも含む2枚組のベスト・アルバム。あらためて認知度の高い作品の多さに驚くとともに、テレビ・ドラマか映画のヒロインでも演じているような、歌と一体化した世界に惹きこまれる。

高橋真梨子のバラード集の第2弾で、「ごめんね…」「for you …」をはじめ、コンサートでも人気のバラードが全14曲。声を張り上げるわけでもないのに、凄味すら感じるほどの迫力が伝わる歌唱力・表現力で、それぞれの楽曲の色味を鮮やかに表現している。

2年ぶりのフル・アルバム。曲によってはラテン・テイストのゆるいグルーヴを利かせた音をバックに、伸び伸びとした歌を聴かせてくれる。ほぼすべてを自分で書いた歌詞やジャケットの写真を含めて、妙な若作りをせずとも瑞々しい自己表現に痺れるのだ。

R&Bテイストを大胆に取り入れ、愛することの素晴らしさを一途に歌い上げたバラード・ナンバー。いつも端正な高橋が、珍しく感情のおもむくままのラフな感じで起伏に富んだヴォーカルを聴かせてくれる。もしかしたら大きく深い二人の愛に酔っているかのように。

バラードの(1)で聴き手の心をグイとつかみ、チラッとマーク・ボランを思い出してしまったロック調の(2)、そしてまたシットリ系の(3)と自在に展開しながら軸がブレないところはさすが。言葉をハッキリ聴かせることで説得力がより増すことを若手は学んでほしい。

既発売のアルバムからバラードばかり16曲をピックアップ。松本隆作詞(1)の出だしのフレーズでキマリ!(笑) シットリとした感触の声色がなんともいえず魅力的。この手の曲は物語性に引っ張られて、ときとして大仰に唄いがちだが、その寸前で表現しきる巧さはさすがだ。

高橋真梨子のコンサート・チケットを入手するのは、かなり難しい。そうした声に応えたかどうかは不明だが、コンサートで毎回歌われるベスト・セレクションが、この作品に網羅されている。聴いてから行くか、行ってから聴くか。そんな楽しみ方ができる。★

大人のラブ・ソング中心に、高橋自身が全9曲中8曲の作詞を担当。巧みな比喩で恋する心を描いているが、“靴にさえ感じるジェラシー”の豊かな感受性にドキッ。シャンソン、ラテン、ジャズなどのエッセンスを取り入れ、バラードからアップ・テンポ・ナンバーまで多彩。

家にレコードを聴きにと誘われ恋が始まり、針を落としてサヨナラを告げる、懐かしいアナログ・レコードを小道具にした恋物語。軽やかなロック、そしてスタジオ・ライヴではポサ・ノヴァのコンボ演奏と2ヴァージョンで楽しませてくれる。ドーナッツ盤デザインもオシャレ。

15年、20年と“枯れない花”であり続ける秘訣は、優れた楽曲を選ぶこと、この当たり前だが至難な道しかないようだ。この新作でも深い知恵と新鮮な感性で綴られた楽曲を思うままに歌いきる、まさに変化に富んだ名曲名唱の連続で、とくにタイアップ以外の曲も充実。★

ベテラン・シンガーが本領を発揮するバラードを収めたマキシ。キャリアに裏打ちされた抜群の安定感を誇るヴォーカルは、やはり一級品。2002年「グレイスソフィーナ」TV-CMイメージ・ソング、及びテレビ朝日系ドラマ『京都鴨川東署迷宮課 おみやさん』の主題歌。

“'99の恋人たち”ともイメージできるタイトル。プロデューサーは夫でもある、ヘンリー広瀬。いつもながら、メロウな大人の恋愛模様を聴かせてくれる。女性の視点から描いた別れの曲が多いなか、(7)は男性から見た現代社会での不満を歌った異色作。

決して派手ではないが、じっくりと聴きこんでいける飽きのこないヴォーカリスト高橋真梨子のベスト・アルバム。彼女の歌声の魅力が存分に楽しめる(2)、そして(5)は新録ヴァージョン。彼女のヴォーカルは渇いた恋物語にしていながら、その瞳は潤んでいる。

他人のカヴァー集や自作のベスト集など、企画ものが続いたが、前作より1年ぶりのこの本作では、旅の過程で巡り合った風景を程度にちりばめながら、落ち着いた恋心を歌い込んでいく。ヨーロッパ調の洒落た風情もなかなかで、そこに絶品の歌声が絡むとさすがだ。

84年リリースの『トライアード』以降のアルバムからセレクトした自作詞ベスト。テーマは「愛」だ。7年前の(1)のようなややおミズくさい愛が、近作の(13)のようにスケールアップした愛に変わっているあたりに彼女の内なる成長が窺える。(14)は書き下ろし新曲。

79年~90年に発表した18枚のアルバムからの選曲によるベスト。彼女のコンサートでぜひとも聴きたいと思わせる曲の多いこと。彼女の歌声のほど良い湿感は、ひとつの恋物語を懐かしむ心情を呼び起こしていく。腰の入ったラヴ・バラードというやつがこれ。

この人の魅力は、何と言っても妖しげで、ちょっと謎をひめたヴォーカルに尽きる。だから、楽曲によって、はまってしまうと凄い。何とも言えず、凄いのである。今回は、明るい陽射しを浴びながら軽ろやかに、エキゾチックなリズムに戯れる感じがいい。

最近の作品に重きを置きながらも、初期の代表作(7)(10)をも含んだベスト・アルバム。彼女の主な楽曲は、なんらかタイアップになっているものが多いので、部分的になら“あ、知ってる”という曲が少なくないはず。コアなファンならずとも楽しめそう。

アレンジに十川知司、松本晃彦、大森俊之を迎えた、全曲自作詞のアルバム。変わらぬ安定した歌声を聴かせてくれる。でも、この「変わらぬ」というところが、けっこう大変な努力が必要だったりするわけで、ベテランの底力を感じさせてくれるわけです。

89年、90年と高橋真梨子がカヴァー曲ばかりを収録し制作した2枚のアルバム『紗』『紗2』を、1つのBOXにして再発売。癖を持ったシンガーたちの有名な楽曲のカヴァーばかりとはいえ、彼女の奥深い歌声で改めて歌われると、原曲とは違った味を楽しめる。

大人の社交場(!?)としてクラブが昔日の面影を失ってしまった日本ではこういうタイプのミュージシャンが生き残っていくのは難しいが、巧さで聴かせる人が本当に少なくなった昨今、両グループとも安心して聴ける存在だけに1枚は手元に置いておきたい。

ディスクを聴いていてステージの雰囲気を味わえる歌手は、そうはいない。もちろんディスクとステージは別物だが、この人はバンド気分をいまだに大切にしているようで、客を前にして歌っているノリが感じられるのだ、そこが新鮮さを失わない原因か。

安心して聴いていられる安定感のあるヴォーカル。彼女のように、自分のスタイルとペースで安定した活動をしている人の魅力は、なかなか伝えにくいのだけれど、やっぱり良いです。たまには素敵なヴォーカル・アルバムを、という方には文句なく推薦。

ひとつひとつの曲のクオリティもさることながら、どんな歌でも自分のものにしてしまう彼女の歌唱力に賛辞を贈りたい。さすが、世界の大舞台、カーネギー・ホールに立っただけのことはある。(4)(9)にはサックス奏者、マイケル・ブレッカーが参加している。

実力派シンガーのベスト・アルバムは、彼女ならではのアダルトなムードが漂う佳曲ぞろい。全14曲のなかには尾崎亜美、久保田利伸、来生たかお、といったアーティストが提供した曲もある。なお、(1)(2)(3)(6)(11)(13)はニュー・レコーディング・ヴァージョン。

世の中これだけハチャメチャになると、オーソドックスなものが逆に光ってくる。拠り所の見えない不安に耐えられなくなるのね。そこで、こういう人の歌が求められるようになるわけだ。変な色気を出さず、この道一筋、ワタシは私よっていう姿が小気味良い。

(1)のジョニーと(2)のマリーが恋人同士で、この歌が互いのことを歌いあっている、対になった曲だと知ったのはつい最近のことだった。そう思って聴くと、深いんだな~。ほかにもCM曲(7)や尾崎亜美作の(9)など名曲がぎっしり入ってます。カラオケの練習にもグ~。

またまたカラオケで熱唱したくなってしまうような名曲が揃ってまっせ~、高橋真梨子! 特にCMソングでお馴染みの(1)は、阿木燿子の妖艶な詞といい、サビのメロディの耳触りのよさといい絶品。歌唱力に自信のある人は、絶対マスターすべし!

矢沢永吉から松田聖子までの、ヒット曲のカバー曲で構成されている。歌のうまい人なので、奇を衒った選曲やアレンジをする必要はないように思えるけれど、随所に工夫を懲らして新しい曲として聞かせることに成功している。ア・カペラのタイガースの曲なんてのもある。

本作では、彼女の声が微妙に変わってきたように感じられます。ほんの少しだけど、声が鼻から抜けているように聞こえます。そのせいか、声が半歩前に出てきているように感じられるのです。歌により一層の情感がこめられているように思えます。ほんの少しの変化なのに。

ヒット曲「桃色吐息」を含む高橋真梨子のベスト・アルバムです。「ジョニーへの伝言」「ハート&ハード」など、何度聴いてもイイな~と思わせる曲ばかりです。伸びのあるヴォーカルもこなれ、リアレンジされた昔の曲などは、さらっと入ってきます。

映画『化身』の主題歌「黄昏人」を含むアルバム。シンセサイザー・サウンドを多用しているが、やはり彼女のヴォーカルがポイント。どうしてもワン・パターンになるのになんとか変化をつけようとしているのが分かる。ワン・パターンも魅力なのに。

83年3月31日、4月1日に新宿厚生年金ホールで行なわれたコンサート・ライヴ・アルバム。選曲は高橋真梨子のベスト・アルバムになっていて、ペドロ&カプリシャス時代の「ジョニーへの伝言」からソロ・デビュー曲「あなたの空を・びたい」なども収録。

じっくり歌うタイプの曲ばかりで、いかにも高橋真梨子と思わせるボーカルを聞かせるベスト・アルバムになっている。尾崎亜美の曲が、ここでは光っている。亜美ちゃんが歌うともっとポップな軽さが出るが、高橋真梨子はしっとりした雰囲気に歌う。

高橋真梨子のベスト・バラード集。彼女の代表曲のほとんどがバラード・ナンバーだが、ここにはヒット曲は入っていない。地味な曲でも、バラード・シンガーはここまで聞かせるのです。彼女のように張れる女性ボーカリストがいないだけに貴重な存在。

安定したアルバム・シンガーとして確実にアルバム・セールスを記録していた高橋真梨子が、CM曲「桃色吐息」のヒットで、このアルバムもチャート第1位になった。ソロになって初めてのこと。ペドロ&カプリシャス以来、味のあるボーカルは生きている。

疲れた心をそっと包み込み、語りかけていやしてくれる高橋真梨子の円熟した歌声。愛を歌って何の不自然さもなく、さりげない中に味がある。当時NHKで放映されていた番組『御宿かわせみ』の主題歌「祭ばやしが終わるまで」を含むアルバム。

高橋まり、つまりペドロ&カプリシャス時代の高橋真梨子のベスト・アルバム。代表曲(1)(7)はおなじみの歌声を聞ける。別れの歌を彼女がうたったとき、まるで映画のワン・シーンのように涙をさそう。(9)のように格好良くはないが、別れの時を想い出させる。