
25周年記念として、ファン投票で選曲された2013年のアルバム収録曲と同じ曲を新たにレコーディングした一枚。「JAM」「楽園」「バラ色の日々」「太陽が燃えている」など数々の名曲が、一段と深みを増した彼らの色を帯びて、新たな刺激をもたらす。

15年9ヵ月ぶりとなるシングル。TBS系ドラマ『砂の塔〜知りすぎた隣人』への書き下ろし主題歌と2016年の再集結後初の新曲「ALRIGHT」の2曲入り。華やかで妖しく、さらに大人の色気も加わって、このバンドでしか生み出せない圧倒的存在感を証明。再始動を素直に喜びたい。

デビュー20周年を記念して、92年のデビュー・シングルをリマスタリングして発表。グラム・ロック的な煌びやかさと儚さを携えたロックンロールがくっきりと浮かび上がる。それにしても古さを感じさせない楽曲のよさといったら。ボートラはライヴ・ベストともいえる12曲を収録。太っ腹!

日本ロック・シーンに金字塔を打ち立てた唯一無二のバンド、THE YELLOW MONKEYの結成20周年を記念して制作されたトリビュート盤。奥田民生やKREVAなど、22組の多彩なアーティストによる存在感あふれる力作カヴァー揃いで、なかでも、あがた森魚の「4000粒の恋の唄」の解釈が個性的で素晴らしい。

2004年7月7日に解散した彼らの、メンバー選曲・監修によるレーベル越境ベストの通常仕様盤。1曲目からしてアルバム初収録曲と、よりディープなファンにこそ訴求しそうなシブい構成。後期作品中心の選曲である難を差し引いてもファン必携である。

収録5ヴァージョン各々に、奇妙にささくれだった情感が浮かぶ。ロック・スケールの熱情表現には定評のある彼らだが、今回はシンガー・吉井の歌謡曲めいたメランコリックな歌い回しが曲に不思議な味を醸し出しており、メロディ自体の煽情力が猛烈に強い。

9ヵ月ぶりの新音源となるマキシ・シングル。表題曲はUAらとの仕事でも知られる朝本浩文プロデュースによるものだが、誰と組んでも吉井節の濃厚さは揺るがず。従来とは色合いの異なるグルーヴを感じさせつつも、ひたすら“らしい”仕上がりだ。

足かけ2年にわたった『PUNCH DRUKARD TOUR』のパフォーマンスから厳選して構成した初ライヴ盤。生演ならではの荒々しいチカラ技や流れの魅力、それに敏感に反応する観衆の熱気が封じ込められており、ステージ巧者の彼らの魅力が明快に伝わってくる。★

トライアド時代のシングル集。持ち味である歌謡ロック的猥雑さがフィーチャーされた作品集として楽しめる一枚に。初期の頃の、井上陽水や阿木燿子的な80年代風の言い回し連発の歌詞や、グラム色の強いサウンドも新鮮。衝撃を呼んだ「JAM」も収録。

英国へ向けてのマキシ・シングル。日本盤のみ「パンチドランカー」のライヴ・ヴァージョン収録。客観的に聴こうと思ってもどうしても日本人・吉井節が耳に鳴ってくる。成功を収めているのが逆に仇となってるのか、UKバンド特有のチープさがほしい。

先行シングル「球根」を含む7作目のオリジナル・アルバム。当初のグラム色は少なくなり今時のUK色が強くなってきているが、お得意の歌謡臭さは健在。何をやってもカッコよくなるところがイイですね。相変わらず色っぽい艶のある声はステキですー。

TRIADレーベル在籍時に発表したすべての音源をオール・リマスタリングしての完全版ボックス・セット。全曲目解説付きのうえ、当時のアルバム・ジャケットも再現されているので、ファンにとっては嬉しい作品。吉井さんの声も若いです。いや、今の声もカッコいいですけど。しかしこの人、本当に中性的な色気がありますね。たまにはベーシスト時代を思い出してベース弾いてみてください。

92年のデビューから96年まで在籍した、TRIADレーベルに残した名曲集のパート2。(1)(4)(8)(12)(13)とシングル曲もたっぷり収録。コンセプト・アルバムの多い彼らゆえ、1曲ずつを楽しめるベスト盤として新鮮に聴ける。完全未発表曲(15)がウレシイ。

ここにきてようやくその類い稀なるポップ・センスが評価され、今や武道館にまで登りつめたイエモンが放つ会心作。バンドの演奏にもますます磨きがかかり、吉井のヴォーカルも艶やかさを増したようだ。各メンバーのフォト・カードだって付いてます。

快進撃を続ける彼らの4thアルバムは、マニアックな音的スパイスをブチ込みながらも、全体的には辛口でストレートなR&Rという範疇で勝負。メロディがキャッチー、真っ向から対立するような歪んだギターは覚醒的。歌詞は少々退廃的。これぞイエモン。

イエロー・モンキーは、肯定的な意味で「94年型のグループ・サウンズ」だと思う。キャッチーなメロディ、ドラマティックな歌詞。そして、バンドそのものがひとつのジョークであるようなたたずまいがGS。で、醒めた視点を持ってるトコが94年型。

ジャケットを見て思わず「苦手なジャンルのCDが回された」と直感した。男版宝塚というか、ナルシスティックな様式美でコテコテに塗り固めた歌詞、サウンド、ビジュアルに圧倒される。メリハリの効いた(3)は唯一普通に聴けた。越路ふぶき風のにはまいったな。

不経済で怪しい70年代の憧憬を90年代テイストのお花畑的なグラマラス・ブギーで奏でるイエロー・モンキーズのメジャー作。イミテーション的な要素がないため時代錯誤を感じさせない。現時点ではドリーミングな知能&確信犯。