
相川七瀬の5年ぶりとなるシングルは、岡本真夜とコラボレーション。カップリングにはアレンジを変え、岡本がメインを歌うヴァージョンも収録された“ダブルネーム”仕様に。二人の個性がリンクすることで行き着いたドラマティックなメロディと叙情的な世界観は季節感も飲み込み、より美しく響きわたる。

90年代以降最高の名曲のひとつを再録し、タイトルに冠した希望の持てるアルバム。2011年の東日本大震災を念頭に置いたコンセプトで、陽性の歌声やメッセージ、サウンドが隣に寄り添う。セルフ・カヴァー的な側面もあるが、子供番組でおなじみの「365日のLove Song」は新たな名曲だ。

通算10作目を数えるオリジナル・アルバム。そばに寄り添うということをテーマとした楽曲は、アコースティカルなサウンドが中心となり、非常に人間味あふれる内容に。じんわりとエモーショナルなフィーリングがリスナーに伝わってくるアルバムは、今の季節にピッタリ。

上海万博のテーマ曲騒動で話題を集めた「そのままの君でいて」もボーナス・トラックで収録されたベスト・アルバム。軽快なテンポの楽曲よりは、岡本真夜の神髄とも言うべきミッド/スローな曲を軸に選曲。彼女の歴史を集約すると同時に、作家としての本質も見えてくる内容だ。

98年の第1弾、2009年5月の第2弾に続くセルフ・カヴァーベスト第3弾。95年5月にリリースしたデビュー曲「TOMORROW」がクラシックの名曲「カノン」と融合され、声の掛け合いで美しい“結晶”として蘇った。新曲「Christmas Love」は鈴の音で始まり、賛美歌の趣きもあるクリスマスにぴったりの曲。

大ヒットした『Crystal Scenery』の第2弾という位置づけ。全編ア・カペラだった前作とは違い、通常のセルフ・カヴァー・ベスト・アルバムに姿を変えた楽曲の色彩感は見事。一方、岡本の純粋なヴォーカルの魅力はやや感じ取りにくくなってしまったのかも。

10枚目となる記念作。ポップでファンシー、適度にソウルでキャッチー、バラードからアップまで柔軟な作風は相変わらず高い普遍性を持つ。大橋卓弥(スキマスイッチ)とのデュエット「明日ハレルヤ!」、ドラマ主題歌「Destiny」、上原多香子(SPEED)への提供曲「いつだって君がいる」など、話題曲も豊富。

ドラマ『新・上海グランド』主題歌となった書き下ろし曲。ピアノとアコギのアコースティック・サウンドに乗せて、彼女が抜群の歌唱力で歌い上げる、正統派ラブ・バラードだ。エレクトロニカ風電子音とオリエンタルなメロディの「La lumiere〜hi・ka・ri〜」もいい出来。

アルバム・タイトルどおり、いきなりソウルフルなナンバーが始まる岡本真夜のアルバム。続く(2)はビートルズ・テイストあふれる強力なポップ・チューン。(5)もビートルズ系。(8)はファンキーでスピード感にあふれた一曲。そして(9)(10)でしっとりしめくくる。これは名人芸の域。

通算19作目のシングル。(1)は、TBS『噂の!東京マガジン』テーマ曲で同窓会当日の様子を歌ったポップな楽曲。(2)は、“NTT DoCoMo”CM曲で、子どもと並んで歩いているかのようなマーチ調の楽曲。ともに、夢や希望を綴った親しみやすくもスケールの大きな楽曲だ。

タイトルから想像されるように、6曲それぞれタイプの異なる作品が集められたカラフルなアルバム。なかでも「dancing of moon-light」はちょっと大人っぽいジャジィな作品で、女の子というイメージがわりと強かった彼女に女を感じる、新鮮な作品。

2005年でデビュー10周年を迎えた彼女の3年2ヵ月ぶりのアルバム。1月にリリースした(10)、4月に発売した(3)などのシングル曲を含めて、真夜流ポップ・スパイスを10曲に振りかけた。歌の表現力に加えてサウンドの引き出しも増えた。表現者としての今後が楽しみになる一枚。

ラブ・ソングだと思って聴いていると「かけがえない人よ」と「空」は、子守唄のようにも聴こえてくる深い意味を感じてしまう優しさでいっぱいだ。岡本真夜の歌声がまとう透きとおったシンプルで柔らかなサウンドが、歌の優しさをさらに醸し出していく。

本人自らセレクトしたバラード・ナンバーをリマスタリングで収録したベスト・アルバム。95年のリリースでミリオンセラーを記録した代表曲「TOMORROW」は、アコースティック・ヴァージョンとして新録音。ピアノ中心のシンプルなサウンドで名曲を甦らせている。

いきなり彼女のヴォーカル、それも高音のサビのメロディから入る、インパクトの強い曲。2曲目の「Happy Happy Birthday」は以前リリースした作品の、英語ヴァージョン。3曲目の「silence 122602」はインストで、彼女自らピアノを弾いている。

岡本真夜というと、どこかアンニュイで失恋ソングのイメージがあったけれども、今作では笑顔も爽やかなポジティブで軽快な曲を聴かせてくれた。ピアノの前から立って、ラテンのリズムに乗りながらステージの中央で飛び跳ねて歌う姿が目に浮かぶ。

6枚目のアルバム『Dear…』のタイトル曲でもあるシングル。結婚、出産という大きな変化を経て制作された作品だが、繊細で優しい気持ちを歌ったこの曲は、実に彼女らしい温かさに満ちたラブ・ソング。時代を問わずに愛されそうなミディアム・チューンだ。

オリジナル・アルバムとしては2年7ヵ月ぶりとなる岡本の復帰第1弾アルバム。CMで流れている「Dear…」をはじめ、大人の愛をめぐるラブ・バラードが中心。ぐっと大人っぽくなったヴォーカルで、ピアノ弾き語り曲などじっくりと聴ける。

やっぱり女の子はこうであってほしい、と誰もに感じさせるこの世界観。女の子の恋する切ない気持ちをこんなにも素直に表現できるのは、岡本真夜のほかに考えられないと言わしめた90年代の、夢見る女の子を永遠に励まし勇気づけてくれる珠玉のラブ・ソング集。

デビュー時からア・カペラ・アルバム制作を夢見ていた、とセルフ・ライナーにある。確かに、彼女自身の声で構成されたすべての音ひとつひとつが、うれしそうに笑っている。冬のシーンに白い花を添える、愛らしくも極上のポップ・アルバムに。

ヒット曲はもちろん、タイアップ曲や広末涼子や石井聖子への提供曲のセルフ・カヴァーも含め、聴き覚えのある曲満載のアルバム。従来の路線はもちろん、少しだけアダルト寄りにシフトした曲も含め、安定した作曲能力とヴォーカルを聴かせてくれます。

かすかな哀しさを内包したヴォーカルによる明るく元気なポップンロールこそ、ガールポップの典型だったと思い出させる岡本真夜です。夢を見るお年頃の女のコのラヴ・ソングが、けなげに男のコを励ます時代なのですね。岡本真夜が写した写真集付き。

ヒット後、初のアルバムだからファーストのイメージもあるが、これがセカンド。多分どれも今の彼女なのだろうが、その今が揺れる年頃なのか、少女が顔を出したり女が顔を出したり。全曲1人の人間の内面と捕らえると、複雑な心模様が見えてくる。

中野四中(大槻ケンヂの母校)の運動会でも使われていた(1)で大ヒットを飛ばした岡本真夜の1stアルバム。恋に揺れる微妙な女心、言葉にできない気持ちをウェットなメロディと歌声で包んだこの作品は、胸がしめつけられるくらいにせつない。