人気映画『トロン レガシー』のサントラで、音楽をフランスのエレクトロ・デュオ、ダフト・パンクが手掛けた話題作。サントラらしくオーケストラを導入した壮大な曲もあるが、いずれもエレクトロ・ユニットならではのシンセやダンサブルなビートを導入した音作りが独特で、５年ぶりのアルバムとしても楽しめる。

被りものに代表されるシニカルなユーモア感覚に、鋭い批評性から生まれた時代感覚と、人懐っこいポップ・センスの相まった、12年間をギュッと詰め込んだ。３枚のアルバムからの楽曲に、初期のリミックスをプラス。懐かしくもあらためて新鮮、そして憎めない全16曲。

95年の「ダ・ファンク」のヒットや、ケミカル・ブラザースなどのリミックスでUKでも注目されてるフランス人2人組の初フル・アルバム。パリでも流行っているブレイクビーツ・ハウス路線とのコト。チープで過激な実験的宅録電子ダンス音楽ですな。