
2010年3月に、再結成による来日公演も実現させたペイヴメントのベスト。全曲完全リマスターが施されているのが特徴だが、そもそもローファイと言われたバンドの音をリマスターするというのはどうなのか?と言いつつも、曲の良さと存在感あふれる適当な湯加減の演奏にあらためて脱帽。

風通しが良く、ローファイでオルタナティヴ……。90年代の米国インディ・ロックの重要バンドの名セカンド作(94年発表)の特別編集盤。オリジナル収録曲に加え、当時のさまざまなマテリアルを追加。けっこう分厚いブックレット付きで、訳もきっちり付いている。

自意識過剰気味のメタポップな話題作『クルーキッド・レイン』に続くサード・アルバム。「90年代型デッド」なんて声もあるルーズでダルな物腰は相変わらずだが、過去のポップの多様な意匠をストレートに再利用したサウンドは前作よりも直截的で外向的だ。

ミッチ・イースターらによって録音された最新作。何か新しいことを取り入れる人たちではないが、よりいっそう輪郭のはっきりしたサウンドの中から悠々自適な空気感を醸し出してくる。波長が合えばOK。(14)(15)は日本盤のみ。歌詞和訳の文字が読みやすい。

通算5作目。なんとナイジェル・ゴドリッチ(レイディオヘッドほか)をプロデューサーに迎えてのもの。でも、たよりないのにすがりつきがいのある“綻びロック”であるのに、何の変わりがあろうか。心の襞に入ってくる今様な歌ゴコロにうっとり。★

まず非常にルーズでラフな演奏に驚いたが、曲にひき込まれて、(4)辺りでは好きかもとさえ思えた。単なる下手とは言いきれない荒削りな魅力がある。ジョナサン・リッチマン風のヴォーカルもいいし、(8)のインストもイケる。ギターのヘンなフレーズはやめて欲しいが。

限定盤シングル収録曲など、ペイブメントのメンバー自ら選曲した日本独自のレア・トラックス集。脱力感あふれるヴォーカルとバンド・サウンドという持ち味が目一杯生かされた、この手のちょっとした作品にこそ彼らの本質が隠れている。ファンは必聴。

ミッチ・イースターらによって録音された最新作。何か新しいことを取り入れる人たちではないが、よりいっそう輪郭のはっきりしたサウンドの中から悠々自適な空気感を醸し出してくる。波長が合えばOK。(14)(15)は日本盤のみ。歌詞和訳の文字が読みやすい。

自意識過剰気味のメタポップな話題作『クルーキッド・レイン』に続くサード・アルバム。「90年代型デッド」なんて声もあるルーズでダルな物腰は相変わらずだが、過去のポップの多様な意匠をストレートに再利用したサウンドは前作よりも直截的で外向的だ。

英国を中心に、ちょっとした話題を呼んでいるカリフォルニアのバンド。粗雑な、タガが外れたようなギター・ロックを淡々と綴り広げている。野放図であるのに、なぜかプリティだなあと感じさせるものを持っていて、それが聴き手に不思議な印象を残す。

シングルなどの貴重な曲をまとめたCDで、リハーサル・テープを集めたようなナマの感じが楽しめる。ザラついて時折けいれん気味に震えるギターの音がいい。遊んでいる曲の方がおもしろく、ちゃんと演奏しようとしたものは中途半端の感もあった。