
76年9月12日、渋谷公会堂でのデビュー・コンサートなどを収録した初ライヴ盤。広く知られた楽曲を独自の切り口で再構築する唯一無二の個性はすでに確立されており、緊張と弛緩が共存する濃密な世界を展開。ピアノ弾き語りから和楽器を含むバンド編成まで、バラエティに富んだ構成も楽しい。

ニューヨークなどで録音された78年発表の3枚目。凄腕ミュージシャンが大挙参加しているが、あくまでも中心は彼女のピアノと歌で、その才能が全編であふれ出している。特に超絶テクの演奏と彼女のヴォーカルがスパークしているかのような「やめるわけにゃいかないわ」が圧巻。初期の傑作。

ベヒシュタインとの出会いが生んだ7年ぶり5作目となるピアノ弾き語り集。フジファブリックからバカラックに至るカヴァーや谷川俊太郎、糸井重里との共作曲など、バラエティに富んだ楽曲群が独特の表現形態によって一大コンセプト作品として昇華。緊張と弛緩が交錯するシンプルながら豊潤な音楽だ。

2016年9月15日、オーチャードホールで行なわれたピアノ2台と歌によるコンサートを収録。上原の曲に矢野が歌詞をつけた「ドリーマー」は清澄な美しさが際立ち、ソロでは両者の持ち味が明快に示される。ビル・ウィザースと美空ひばりのヒット曲を合体させるなど、自家薬籠中のカヴァーもすばらしい。

デビュー40周年を記念してリリースされる編集作だ。レコード会社や事務所の枠を越えて組まれた、まさにオールタイムのベスト盤。時系列に、唯一無二の魔法の音楽を味わうことができる。とにかくオールマイティ。その端々から、音楽の素敵さや、それをまっとうする喜びがあふれ出る。

前年に引き続きTIN PANとの共演が実現した2015年の矢野顕子“さとがえるコンサート”の実況録音盤。サポートもゲストもなしの完全な4ピース編成ということを忘れさせるほどのカラフルでパワフルな演奏を聴くと、やっぱりこの人たちはただものではないと思う。生まれ変わった大瀧作品「颱風」は必聴。★

テクノを独自に進化させた“オトナテクノ”シリーズ第2弾、1年半ぶりとなる一枚。YMOの名曲「東風」に詩を付けた「Tong Poo」、フォークルの「悲しくてやりきれない」、ザ・ピーナッツの「モスラの歌」などを独自の解釈で見事にリニューアルして聴かせる。くるりの岸田 繁、冨田恵一らとのコラボも面白い。★

89年に発表された通算14作目。約2年の活動休止を経てのもので、NYでの録音曲がメイン。パット・メセニー、チャーリー・ヘイデンら、辣腕ジャズマンも参加している。大人&静謐なお膳立てのもと、我が道を行く楽曲を解き放つ。共同制作/編曲には、坂本龍一の名前も。

87年“グラノーラ・ツアー”の模様を収録したライヴ・アルバムのリマスター再発。坂本龍一、高橋幸宏、小原 礼、窪田晴男、吉川忠英(「また会おね」には大村憲司も参加)とともに生み出す、しなやかでダイナミックなサウンドに乗せて、バラエティ豊かな楽曲を高揚感たっぷりに表現する歌声は唯一無二だ。

矢野顕子とTIN PAN(細野晴臣、林 立夫、鈴木 茂)による2014年12月14日、NHKホールでのコンサートのライヴ盤。40年ぶりに揃った4人の、それぞれの軌跡を思わせる選曲。大滝詠一の曲や再会のための新曲「A Song For Us」を収録。この自然な時の流れが、実は特別なんだと実感させるライヴ。

87年秋に発表したアルバムの初リマスタリング紙ジャケ盤。はっぴいえんどの「風をあつめて」「無風状態」のカヴァーや、佐野元春とデュエットした「自転車でおいで」、糸井重里作詞によるユーモラスな「ふりむけばカエル」などを収録。独特の感性が存分に味わえる。

5年半ぶりのオリジナル・アルバム。本作は全曲でさまざまなアーティストがアレンジや楽曲を提供しているのが肝。耳を惹くのはやはりsasakure.UKやAZUMA HITOMIら若手アーティストらとのエレクトリックなポップスだ。高い柔軟性はいわずもがなだが、全曲に通底するゴギゲンさとドラマ性はたしかにあっこ印。

7年越しの付き合いになるという二人が、満を持して東京でライヴ共演。矢野のヴォーカル曲が中心の選曲ながら、アレンジの大半を上原が担当。丁々発止の掛け合いの中にも、仲の良さがうかがえる鍵盤さばきを聴かせる。もう少し凄みがあってもよかった気もするが、そこは次回以降のお楽しみ?

森山良子と矢野顕子という、一見接点があるようでないような二人が初めてデュエット・アルバムを発表。オリジナル曲から、フォスター、ジョニ・ミッチェル、吉田拓郎、岡林信康のカヴァーなどを自在にとりいれ自由な気風で歌いこなしている。佐橋佳幸らがバックを担当。

ピアノ弾き語りシリーズも今回で4作目。2006年、脳溢血で倒れた吉野金次エンジニアの現場復帰作でもある。共演経験もあるくるりの「グッドモーニング」「春風」は、さすがのはまり具合。前作『akiko』(2008年)にあった不穏な緊張感こそ後退したものの、岡林信康の「嘆きの淵にある時も」では、選曲・解釈の妙にうならされる。

ボックス・セットのみに収録されていた、2008年発表のアルバム『akiko』の英語詞ヴァージョンの紙ジャケット仕様によるリリース。歌詞が英語になることで、完成度の高いオリジナル作とは少しズレた別の世界が現出するのを確かめてみたい人におススメの作品だ。

27枚目のアルバムはTボーン・バーネットのプロデュース作品。余分なものを極力削ぎ落とそうといったような意志が感じられるシンプルで力強い曲たちには、どれもミュージシャンとしての原初的な衝動を感じさせられる。ゆえに時空を超えたような印象もある。

ソロ・デビュー30周年記念“究極のベスト”。レコード会社を超えて集められた名曲名演が揃っている。歌声の魅力、メロディのウィット、背筋をぞくぞくさせるハーモニー! 矢野芸術にあらためて脱帽。DVDにはチャーリー・ヘイデン、ピーター・アースキンとのセッションも。

これはまた、豪華な顔ぶれを揃えたコラボ・アルバム。マッキー、小田和正、陽水、忌野清志郎、YUKIなどなど、若手から大御所までズラリと6組。矢野顕子の書き下ろしとセルフ・カヴァーをピアノとギターというシンプルなサウンドでじっくり聴かせてくれる。

矢野顕子と岸田繁のコラボ・シングル。作詞・作曲は二人の共作で、演奏は矢野+くるりの三人。あたたかみのある珠玉のメロディを、矢野が持ち前のふくよかなヴォーカルで聴かせ、次第に光が射してくるような緩やかな高揚感のある演奏も秀逸。PV収録のDVD付き。

くるりの岸田繁との共作共演、レイ・ハラカミのプロデュース起用と、なにかと話題の移籍第1作。とはいえ80年代、テクノ・ポップ真っ盛りの時代に音響派的なアプローチを先取っていた人なので、この人選には納得がいく。凶暴さが復活している点含め、歓迎。

テレビ朝日開局45周年記念映画『あたしンち』主題歌。タテノリっぽいシンプル8ビートとヨコノリ・ブラスの響きが交錯するなか、矢野顕子はいつものペースで、菜の花畑のモンシロ蝶のようにフンワリ舞い踊り歌いながら、ときどき(一言一言)ハチのように刺してくる。

糸井重里作詞、矢野顕子作曲、そして初の親子デュエット! と注目度満点の一枚。息の合ったコーラスはさすがで、矢野の豊かな声と坂本の繊細さが、お互いを活かし合っている。歌にも愛嬌たっぷり。部屋に迷い込んだ蜂に慌てる親子を、キュートに表現。

なんたる包容力。これほど見事に、自然に、そして大きなスケールで“母性”を発揮できるとは。説得力と心地よさが音の1個1個、言葉の一つひとつにあふれている。ティンパン色がうれしい(5)、大貫妙子とのデュオ(8)などもあって、中身は相変わらず濃い。

アッコちゃんが21世紀の初頭に送り出したシングル、その主題はズバリ“希望しか持てない”。世間のバッド・ニュースなどどこ吹く風で、しなやかさを失わない歌は非常にカッコイイ。表題曲はもちろん、食べ物について歌った(2)も大変満たされるナンバー。

話題の映画『ホーホケキョとなりの山田君』の主題歌「ひとりぼっちはやめた」を収録した最新作。この曲もアルバム・タイトル曲も前向きに生きることを励ます応援歌だが、彼女が歌うと、それが決して声高な態度ではないからこそ、うなずけるものがある。

今年のNo.1アニメと評判の作品だが、音楽も実にすてきだ。矢野顕子のスケールの大きさが、山田くんのボウヨウとしたつかみどころのない超スケールにぴったりフィットしている。神経のいき届いた音の積み重ねに、最後まで耳をそばだたせて聴いてしまう。

およそ20億円の巨費を投じた超大作だったりするジブリ映画『ホーホケキョ となりの山田くん』。サントラも映画に劣らぬ2枚組の豪華盤で、随所に挿入されるクラシック曲はすべて新録なのだ。なんか、力の入れ方を間違えてないか? 矢野顕子の音楽がいいだけに、複雑な気持ちを抱いてしまう。

近ごろミヤコに流行るもの……ということで演ったわけではないんだろうが、R&Bフレイヴァーというのはこういうふうに出すんだよとばかりに、余裕たっぷりの2曲。巧いなぁ、と感嘆するだけだ。感性の奔放さと目配りの利いた緻密さが随所から伝わる。

ニューヨーク移住前の矢野顕子による英語詞作品を集めたコンピレーション。クレジットに登場するのは、坂本龍一、デヴィッド・シルヴィアン、高橋幸宏、ピーター・バラカンなどお馴染みの顔ぶれで、サウンドはというといかにもYMO末期〜それ以降な感じ。

80〜89年のアルバム・コレクションに、アルバム未収録作品も入ったボーナスCD付きの10枚組ボックス。天才とはこういう人のことを言う。秀才はゴロゴロいるけれど、天才はそんなにいない。その数少ない天才のひとり、矢野顕子は日本人が最も不得意な、アイデンティティの確立ということを見事に成し遂げた。だから何をうたっても、どこにいても、矢野顕子であることを自然にアピールできるのだ。その意味で、日本人には珍しい“大人”と言える。本物のヤワラカ頭は芯がしっかりしている、ということがよく分かる。

ムーンライダーズのドラマーが83年に発表したソロ第1弾。矢野顕子とのデュエットで聴かせる(5)などを中心に、ミュージカル的な味わいもある(6)など、映画的な情景をイメージさせるロマンチシズムとペシミズムをたたえた世界は、彼の独壇場といえる。

リトル・フィートらとの共演によるデビュー盤『ジャパニーズ・ガール』、76年秋のデビュー・コンサートを収録したライヴ盤『長月 神無月』、73〜76年の初期セッションを中心に構成された『いろはにこんぺいとう』、NY録音の『ト・キ・メ・キ』、YMOを中心にした豪華なバック・バンドとのライヴ盤『東京は夜の7時』、という76〜79年の5枚のアルバムを収録したボックス・セット。

編曲ほかに槙原敬之を迎えた糸井重里との黄金コンビによる(3)など、軽快に弾けたポップスに耳ひかれる97年のアルバム。(1)の「KYOTO」、ハンク・ウィリアムスのナンバー(7)といった対極なカヴァーも収録。さり気なくドラムンベースなリズムを取り込んだ(5)など多彩。

デビュー20周年を迎えたアッコちゃんのシングルは、世界を股にかけて活動するプロデューサー/DJ富家哲のリミックス。(1)はドラムンベース、(2)はアンビエント、(3)はダブと、装いは変われどアッコちゃんの歌は主張する。

20年のレコーディング・キャリアを記念してのベスト。初期ティン・パン・アレー参加の未発表ヴァージョン(3)や、リトル・フィートを敬服させた(4)など、初期録音の躍動感が素晴らしい。ピアノが暴れる曲が、もう少し収録されてもよかった気はするが。

ピアノの弾き語りによるカヴァー集((15)のみ書き下ろし)。文部省唱歌からアグネス・チャン、ジェームス・テイラーといった異色どころからTHE BOOM、大貫妙子、細野晴臣など慣れ親しんだ仲間の顔も見える。微笑みと優しさが滲んでくる名盤。

ヨージ・ヤマモトの94年秋と95年春・夏の2回のパリ・コレクションで使用された矢野顕子の曲を収めたコンピレーション。古くからのファンには、おなじみの曲ばかりだ。ソニー移籍後にファンになった方が以前の曲(ミディ時代)をちょっと聴いてみたいのなら便利かも。

86年までのシングルなど、オリジナル・アルバム未収録の曲を集めた作品集。30代以上の人ならアグネス・チャンでおなじみの(1)など、貴重モノもあり。どれも彼女ならではの自由な、型にはまらない表現で、音楽が伸び伸びと羽ばたいている。

天上天下唯我独尊的音楽世界である。だれにもマネのできない音楽を造りながら、それが“孤高の音”にならず、普遍性を持ちつづけるのは、20世紀のポップスの貴重な財産と言うしかない。先月号の吉原氏のマネをして、私は「ひとり伝統芸能」と呼びたい。

82〜87年に行なっていた出前コンサートの中から87年にリリースされたビデオ版『出前コンサート』をCD用にリマスタリング。ピアノの音と彼女の声の温もりが、小さな町の観客が生む暖かい拍手と共に優しく伝わる。心に残る、実は強烈な1枚。

1979年にオーディオ・ファン向けに45回転LPという形で発表された幻のアルバムのCD化。矢野顕子のキーボード、大村憲司のギター、本多俊之のサックスなど、今聴いてもキラッと光るプレイが散りばめられている。曲はクイーンのバラードのカヴァー。

故郷の海へ続く道を歩きながら聴いた。なんだかむしょうに泣けてくる。退屈で飛び出したこの街が、本当はすごく大切な場所だったと気づいてしまう。大切な人や場所や気持ち…はっきりそれを感じさせてくれる愛あるアルバムです。

70年代後半にロック〜フュージョンのミュージシャンの交流から生まれた作品を多く残したベターデイズ・レーベルの作品を坂本龍一を軸に編集した企画物。初ソロ『千のナイフ』、渡辺香津美を中心とするスーパーバンドKYLYNなど他流試合の楽しみに溢れた演奏集。

80年代にアッコちゃんが手掛けたCM曲集。ボ〜ッとTVを見てる時、彼女の声が流れてくるとふっと和む。優しい声の肌触り。それは幸せを感じる数秒間。もっと長くその気分を味わいたいからこのアルバムの登場です。ライナーノーツにインタビュー付き。

あがた森魚、佐野元春、大貫妙子、山下達郎などのカヴァーが中心の、後への転機になったと言われる作品。ピアノの弾き語りによるシンプルな演奏だが、自然体の包容力はやはりこの人ならではの世界。制作過程を追った映像も後に発売されたが、これも必見の内容だ。

「愛がなくちゃね」はずっとずっと前の作品だけど、その続編ともいうべき、本当に愛がいっぱいのアルバム。NYに移住しようが、日本だろうが、彼女のささいな日常的視線は冴え、音と共に輝きを放つ。息ぴったりのバック・メンバーの事はいわずもがなの傑作。

デビュー作『ジャパニーズ・ガール』から79年のライヴ『東京の夜は午後7時』までのアルバム4枚に、シングル・オリジナルの(11)、そのB面(12)(CD初収録だった)を加えて編集されたベスト。初期ベスト『ホーム・ミュージック』とダブリが少ないのも良心的。

ほぼ10年後になってリリースされた『グッド・モーニング・トーキョー』の、見事に先駆的なライヴとなっているのがおもしろいね。演奏のスイング感こそさすがに後年に劣りはしても、矢野顕子本人の八方破れな感覚はやはりスゴイの一言。山下達郎参加曲も。

矢野顕子が、78年にニューヨークで完成させたアルバムの復刻CD。ロシア民謡やベートーベンを実に大胆にこなし、この人特有の個性を放っているが、ニューヨークの精鋭たちと軽々と共演し、しっかりと自分の世界を築き上げてしまう力量に目を見張る。

『ジャパニーズ・ガール』は、リトル・フィート、細野晴臣、あがた森魚、ムーンライダーズ等が参加した76年発表のデビュー作。『長月 神無月』は、76年秋に収録されたライヴ盤。『いろはにこんぺいとう』は、ティン・パン・アレーとの共演による77年発表の3作目。矢野顕子の“天才”が最もピュアな形で発揮された初期の3枚。特にデビュー作は、思わず笑っちゃうほど衝撃的だった。

定価を下げての再発売。アッコちゃんのファンは若年層が多いから、うれしい企画だ。LPでの発売順に見てみよう。テクノ全盛の79年、YMOといっしょに作った『ごはんができたよ』。初のCMソングの流行で一般に知られるようになった81年『ただいま。』82年『愛がなくちゃね。』糸井重里、ピーター・バラカン、高橋悠治の顔も見える。84年『オーエスオーエス』ではL.A.での録音も。だんだん活動範囲が広がっていく感じだ。

ほんとうにスケールが大きいなあ。相手の胸のシワ具合いを無意識のうちに白日の下にさらけ出させてしまうような楽しさと恐しさがアッケラカンと同居している。言葉と肉体の関係について改めて考えさせられた。ピアニスト矢野顕子の魅力もたっぷりと。

80年の『ごはんができたよ』から87年の『グラノーラ』までの6枚のアルバムからピックアップした13曲に、シングルとしてのみ発表された(9)をプラスしたベスト。各曲のクオリティーについては文句なし。でも、ベスト盤向きの人ではないということを痛感。

万年少女、矢野顕子の1年9ケ月ぶりのオリジナル・アルバム。年齢を超越したヴォイスや童話チックな詞の世界は好き嫌いもあるだろうが、何故かツンと鼻をつくほどに懐かしく心地良い。彼女が「音楽は美しい力」と唱えれば素直に納得してしまいそうだ。

高橋悠治と坂本龍一のピアノ伴奏による矢野顕子の歌曲アルバムといった内容です。高橋悠治と谷川俊太郎の「はこ」や「ゆめのよる」などに、ドビュッシーやラベル、ストラヴィンスキー、シューベルトの曲も歌われている。声楽家・矢野顕子のアルバムです。

夫の坂本龍一と同じミディ・レコードに移籍した矢野顕子のニューヨーク録音盤。サトウハチロー/中田喜直の唱歌「ちいさい秋みつけた」や小田和正の「夏の終り」など全9曲、独得の高音と節まわしは相変らずだが、家庭に対する彼女の思いを感じさせてくれる。