
愛と熱がたっぷり詰まった、3ピース・バンドのシングル。表題曲は、土屋太鳳主演のドラマ『チア☆ダン』主題歌で、全米制覇という夢をもつ踊る女子高生たちへの応援歌となっている。カップリングは「できっこないを やらなくちゃ」(2010)を新録、イメージソングとして同ドラマを盛り上げている。

新しい音を作ろうと、ノン・エフェクターの出音勝負で録音。逆にロックの初期衝動をダイレクトに刻みつけた作品となり、一音一音が饒舌に響くとともに、その交錯によるビビッドなバンドのダイナミズム、そして山口 隆(vo、g)のメッセージが胸を熱くさせる。たかがなれどされどな快作だ。

通算20枚目となるじつに約2年半ぶりのシングル。拳を突き上げたくなるコーラスに導かれて始まる、サンボマスターらしい、つんのめるようにがむしゃらなロックンロールだ。シンプルで唯一無二のバンド・サウンドが、正直すぎるほどにあけすけなメッセージを伝える。ああ純情。

2003年にメジャー・デビューした3ピース・バンドによる、8枚目のオリジナル・フル・アルバム。映画『ビリギャル』主題歌の「可能性」、シングル曲「愛してる愛して欲しい」など、愛あふれる熱血ロック・チューンが炸裂する。体を貫くようなストレートなヴォーカルが気持ちいい。

圧倒的な熱量にのせて愛を叫ぶサンボマスターの本領発揮となる19枚目のシングルは、切れ味鋭いビートでぐいぐい攻め込むダンサブル・ナンバー! カップリングには直球ロックンロールと、思わず拳を振り上げたくなるライヴ音源も収録。サンボマスターの真髄が余すことなく収められた痛快な一枚。

約1年3ヵ月ぶりとなる、通算7作目のアルバム。日本コカコーラ「い・ろ・は・す」CMソング「ミラクルをキミとおこしたいんです」、映画『ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE』主題歌「孤独とランデブー」ほか、熱気に満ちたロック・チューンが満載だ。

キャリア初の両A面シングル。「いろはす」CM曲「ミラクルをキミとおこしたいんです」の山口のソウルフルがあふれ出た直球ロックもさることながら、映画『ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE』主題歌「孤独とランデブー」の80'sネオアコ風シンセをフィーチャーしたポップ・センスもたまらない一枚。

約2年ぶりの6枚目。オーソドックスにして“今”なダイナミズムが濃密な好曲揃いで、人間臭いエモーション、そして飾らないメッセージが胸に迫る。“3.11”の被災者へ向けたと思われる楽曲も少なくなく、初回盤にはチャリティ・トラック「I love you & I need you ふくしま」も収録。

約2年半ぶり、5枚目のアルバム。恋愛に対して不器用なあまり不格好にしか想いを告げられない男たちの、“言葉にしたくてもできない、好きな人に対する素直な本音”を、熱く熱唱している。“きみのためにしてあげたい”というモヤモヤとした気持ちが、芯の通った情熱的な音に乗せて告られていく。

タイトルが秀逸。サンボマスターしかこれはタイトルにできねえぞと嬉しくなる14枚目のシングル。「できっこないを あやなくちゃ」は日産セレナのCMでお馴染みの楽曲だが、ぜひ一曲通して聴いてほしい。陳腐な応援ソングが古今東西横行する中でキラリと光る、これぞ“ぐっとくる”応援歌。彼らのイメージとは違った側面を垣間見せる「ポップライフ」にも注目。

約半年ぶり、2009年2枚目のシングルは、初めてのバラード。会えなくなってしまった恋人を思い、切々と歌う感動の名曲に仕上がっている。「世界をかえさせておくれよ」は日本コカコーラ“いろはす”のCMとなったアッパーなロック。サンボらしく前向きで元気になれる曲。

世界のど真ん中で不恰好な愛を力いっぱい歌い上げる三人組の1年半ぶり11枚目のシングルは、アニメ『BLEACH』のエンディング・テーマ。ソウルやパンクを下敷きにしながら、毎回、洗練されたポップ・ソングを届けてくれる彼ららしい最高のラブ・ソングだ。

4枚目のアルバムは、メンバーが初めてロックに接した頃、だいたい14歳ぐらいに戻った気持ちでレコーディングしたという。その新鮮な衝動が、三人を突き動かし爆発炎上。あくまでも人間臭くまっすぐ突っ走る。踊れ叫べ狂え、この勢いは誰にも止められない。

偽りのない言葉、身体を貫く強靱なメロディ。サンボマスターのシングルは、「待ってました!」と言わずにはいられない疾走感あふれるロック・チューン。間奏での山口のシャウトもグッとくる。映画『劇場版BLEACH The DiamondDust Rebellion もう一つの氷輪丸』の主題歌。

ソウル・ミュージックはすなわちダンス・ミュージックだという、彼らの熱い思いがびしびし伝わってくる、最高のロックンロール・ナンバーだ。激しいシャウトも、切ないため息も、まとめてワン・フレーズで歌いきれる山口だからこその名曲。ライヴ録音の「美しき人間の日々(世界ロック選抜バージョン)」も必聴。

ザ・フーのような強力なパワー・コードとコーラスでスタートするサンボマスターひさびさのシングル。あまりにもストレートな歌詞が逆に潔く好感が持てる。ゲスト参加のWACK WACK RHYTHM BANDの伊藤寛がオルガン、ピアノで好演をしている。

すっかり人気者になっても、サンボは誰にも媚びずに己の道を往く。これはサード・アルバムからのシングル・カットで、映画『花田少年史』主題歌に使用された、ゴキゲンなサンボ流ダンス・チューン。ライヴを収録したDVDが付くなど、パッケージとして魅力大。

まさかこんなに売れるとは思わなかったサンボマスターの3作目。売れた理由はいろいろあると思うが、音楽的には、ものすごーくオシャレな楽曲を出来得る限り“ダサく”聴かせるその技法に秘密がありそう。もちろん、あのルックスあってのことなんだろうけど。★

イントロの“語り”や、やけにスマートでメロウな前半部の展開に“お?”と思ったのもつかの間。もはや芸にまで高められた暑苦しさを全開に、愛と平和を照れなく叫ぶ後半部で“ああぁサンボだ”と納得。ウザイか痛快か、あなたの心のリトマス試験紙。

先行アルバムからのシングル・カット。ヴォーカル山口の絶叫が直に心に響く、渾身のサンボ魂炸裂しまくりのハートフル・ソング(1)。(2)でいい感じにクール・ダウンして、(3)でライヴ音源(感動の入魂MC込み)を体感できる。バランスの良いシングル。

さえないトリオが叩き出す荒々しくも美しいメロディと言葉の、なんと力強いことか。日本語ロックという文脈で歌詞に注目されることが多い彼らだが、ここは純粋にソウルフルなサウンドに酔いしれたい。セカンドにして最高傑作。特に映画『恋の門』の主題歌(12)は名曲。★

人気アニメ『ナルト』のオープニング・テーマをフィーチャーしたマキシ。ワウ・ギターのカッティングが疾走感を煽る(1)、やるせないムードのミディアム・バラード(2)、軽快なビートの(3)と多様な曲調ながら、ネイキッドな感性のほとばしりが全編を貫いている。★

日本語ロックの可能性を追求するサンボマスターによる初のマキシ・シングルの表題曲は、濃厚なソウルと自らの内側をえぐり取る歌詞と信じられないほどの緊張感をもった演奏ががっちりとひとつになった、壮絶なまでに美しいロック・チューン。当然、完全一発録り。★