
4年ぶり、2枚同時リリースされたサード・フル・アルバム。こちらはポップな曲を集めたサニー・サイド・オブ・セカオワだ。美メロが満載、耳心地もいいし、それでいてスルメ的な要素もあり、聴くたびに発見がある。曲調もバラエティに富んでいてまさしく最強のポップ・アルバム。

J-POPシーンの最前線を行くまでに成長した人気バンドが、『Eye』と『Lip』という2枚のアルバムを同時発売。この『Eye』にはふたつのシングル曲「ANTI-HIRO」「SOS」を収録。彼らの魅力のひとつである、美しくも狂気を孕んだダークな一面に焦点をあてた楽曲が聴ける。

12枚目のシングル。NHK『ピョンチャンオリンピック・パラリンピック』テーマ・ソングに起用の表題曲は、Fukase(vo)とSaori(p)が作詞、Nakajin(g)とFukaseが作曲を担当。“夢を追いかける人、その側で見守り続ける人たちの物語”をテーマにした、ハートウォーミングかつ壮大なナンバーだ。

バンドの魅力である秀逸なメロディに重きを置いた、 11枚目のシングル。夏らしく、少し淡い世界観が、ストリングスの旋律などともに少しづつ高揚感に包まれていく5分間。押しも押されもせぬモンスター・バンドに成長した4人の、ふとした素顔を感じられるような等身大の名曲に仕上がっている。

動物殺処分ゼロプロジェクト支援シングル。「Hey Ho」は彼ららしいグッド・メロがぎゅっとつまった一曲だ。「RPG」みたいな派手さはないがじんわり浸れる。カップリング「Error」は軍事用に作られたロボットの恋を描く、“らしい”ストーリーテリング。「Death Disco」リミックスもドラマティック。

映画『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド』の主題歌「SOS」は、シガー・ロスやM83を手がけたケン・トーマスのプロダクションが活きる全編英語詞のアトモスフェリックなナンバー。穏やかなメロディが印象的な「プレゼント」は第82回NHK全国学校音楽コンクール中学校の部課題曲。

どんないきさつがあったのか、ダン・ジ・オートメーター(ゴリラズ、カサビアンなど)をプロデューサーに迎えた9ヵ月ぶりのシングル。洋風お化け屋敷にぴったりな、ちょっとおどろおどろしく、コミカルでファンタジックな英詞曲だ。ひとつひとつの音の立ち方、抜けのよさがすさまじい。

絶望を起点に置く彼ららしくアートワークは黒が基調で、キラキラした音の粒がそこに色を付けていく。より華やかにダンサブルになったサウンドに対し、メロディのキレはやや落ちた感もあるが、テーマパーク感は圧倒的! みんな大好き“ドラゲナイ”も聴ける、“セカオワ現象”を味わうためのセカンド。

マジカルでファンタジックなポップ・エンタテインメントを創出してきた“セカオワ”がシングル曲として新たに手を出したのは、EDMという劇薬。トップDJのニッキー・ロメロの力を借りながらも、安易にその効力に頼り過ぎないエレクトロ・ポップを構築する気概は見事。懐がさらに深まった感も。

2010年にデビューした4人組バンドの5枚目のシングル。タイトル曲をはじめ、近年掲げている“TOKYO FANTASY”というキーワードを軸に生み出した、おとぎ話のような不思議でカラフルなポップ・チューンばかりを収録。ヴォーカル、Fukaseの優しく柔らかい歌声に癒される。

メジャー通算5作目となるシングル作品。メルヘンなサウンド・プロダクションは前作の面影を残しつつ、温かなメロディラインと童話的詞世界が印象的な“セカオワ”流ウィンター・ソングに仕上がっている。弾き語り+フィールド・レコーディングで歌が際立つカップリング「銀河街の悪夢」も収録。

約1年ぶりのシングルは映画『クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!!』主題歌。大太鼓やハンドシンバル、ストリングスを使ったオーケストレーション・サウンドのマジカル感、際立つメロディの瑞々しさがなんとも素敵。Fukase、Saoriによる初共作という歌詞も注目点。

メジャー通算3枚目のシングル。冒頭、ロマンティックな甘いフレーズでぐっとその世界観に引きずり込んだかと思えば、カラフル&カジュアルなミディアム・ポップに変身。この転換はお見事。切ない歌詞がファンタジックな余韻を残し、心の透き間の喪失感を夢色に染めていく。

2011年、メジャー・デビュー&日本武道館ワンマン・ライヴと、熱いトピックが続いた4人組のメジャー・セカンド・シングル。第1回NHK・民放連共同ラジオキャンペーン・ソングであるタイトル曲は、ポップな魅力が煌くキラー・チューン。彼らの持ち味であるカラフルなワクワク感がたっぷりと収められている。

バンド名をアルファベット表記に変更した4人組バンド、SEKAI NO OWARIのメジャー・デビュー・シングル。柔らかく優しい深瀬慧(vo,g)の歌声と切なくも穏やかなメロディが絶妙にマッチした「花鳥風月」ほか、捨て曲ナシの全3曲を収めた“トリプル・リード・シングル”だ。

男三人女一人バンドのダブル・リード・シングル。「天使と悪魔」は、アコースティック・サウンドをバックに、正解不正解、正義と悪、悪魔と天使など対立軸をあげながら、何が正しくて何が間違えかと問いかける哲学的ナンバー。「ファンタジー」は、軽快なビートに乗せて歌うことの素晴らしさを高らかに宣言。

2010年のポップ・ロック・シーンを色鮮やかに塗り替える、DJ&バンドの1作目。あっさり系と見せかけたスタイリッシュなメロディ、超詩的かつアジテーションに満ちた言葉で紡いでいくリリック。何はさておき、深瀬(vo)の真綿のように濃密でありカジュアルなハイ・トーン・ヴォイスの力強さよ。★