ガイドコメント
デビュー20周年記念ベスト・アルバム。既発の全シングルのA面をすべて収録しており、バンド・サウンドの軌跡を辿れる。イメージにとらわれずに聴くと、彼らの深い音楽性がわかる1枚だ。
収録曲
[Disc 1]
01ギザギザハートの子守唄
“ちっちゃな頃から悪ガキで”の部分が物まねなどで流行したイメージとは違い、実際は仲間が死んだり夢を削られたりという歌詞を、ぶっきらぼうに歌うフミヤが若さ特有の痛みを表現している。衝撃のデビュー・シングル。
02涙のリクエスト
チェッカーズを一躍トップ・グループにした、彼らの代名詞的な超有名曲。ドゥ・ワップ・グループ、コースターズを敬愛するだけあって、導入部で活かされたハーモニーの美しさや、コーラスの妙が心地良いナンバー。
03哀しくてジェラシー
04星屑のステージ
チェッカーズ初のバラード曲。彼らのトレードマークであるチェックのセーラーから、黒のサテンに衣装も変えての大人っぽい一曲。“cry cry crying…”とキメるあたりが、この曲をただのバラードに終わらせていない。
05ジュリアに傷心 (ハートブレイク)
“キャンドル・ライトが〜”という出だしがインパクト十分な大ヒット曲。“ジュリア”への切ない思いを通し、昔の記憶や年を重ねたことで失くした気持ちについて考えさせられる。哀愁漂うサックスも聴きどころ。
06あの娘とスキャンダル
“チェッカーズは実はたぬきだった!”というテーマの、No.1アイドルしか成し得ないブッ飛んだ映画の主題歌。ビートルズ初主演映画『ハード・デイズ・ナイト』のようなスター特有の騒がしさがある。
07俺たちのロカビリーナイト
アイドル路線を踏襲しながらも、タイトルどおりのロカビリー・テイスト満載の楽曲。指を鳴らし、ベースを唸らせ、ホーンで効果を付けており、ツイストしたくなるナンバー。青春の痛みを表現した詞は、彼らの真骨頂といえる。
08HEART OF RAINBOW
09神様ヘルプ!
10OH!!POPSTAR
11Song for U.S.A.
“アイドル・チェッカーズ”というあまりにも大きくなった荷物を降ろし、アーティストとして羽ばたいていくようなスケールの大きな歌詞と解放感のあるメロディが感動的なナンバー。大人びたサウンドが特徴的。
12NANA
13I Love you、SAYONARA
14WANDERER
15Blue Rain
[Disc 2]
01ONE NIGHT GIGORO
02Jim&Janeの伝説
03素直にI'm Sorry
サビの“素直にI'm Sorry KISSをしたくて”の部分を、ライヴで“素直にI'm sorry わかっているよね”と歌い、ファンをメロメロにさせたという。フミヤのシャイで優しい魅力あふれるラヴ・ソング。
04Room
05Cherie
06Friend and Dream
07運命 (SADAME)
08夜明けのブレス
09さよならをもう一度
10Love'91
11ミセス マーメイド
12ふれてごらん〜Please touch your heart〜
13今夜の涙は最高
14Blue Moon Stone
15Present for you