ガイドコメント
『オーガスト』より3年のブランクを経て発表されたアルバム。フィル・コリンズ、チャカ・カーン、ダリル・ホール、ジョージ・ハリソンなど超豪華ゲスト陣参加の89年作品。紙ジャケ、初回限定。
収録曲
01PRETENDING
お気に入りのジェリー・ウィリアムズの曲。イントロからギターが吠えるクラプトン仕様のパワフルなバラード。彼の声質に似合う曲だから、見事なヴォーカルを披露している。ワウ・ペダルを駆使したギター・ソロも絶品。ライヴでも人気の高いレパートリーとなった。
02ANYTHING FOR YOUR LOVE
ジェリー・ウィリアムズが書いた熱烈なラブ・バラード。クラプトンは比較的淡々と歌っているが、それが歌詞の意味を超えた独特のニュアンスを生んでいる。存在感のある歌声と印象的なギター・ソロはこの曲のサウンド全体を支配しているかのようにパワフル。
03BAD LOVE
フォリナーのミック・ジョーンズとの共作による89年版「レイラ」。クラプトンのパワフルなヴォーカルが先導するキャッチーなロック・チューン。懐かしい「バッヂ」からの引用もファンにはうれしいプレゼント。20年前に戻ったかのようなギター・ソロも素晴らしい。
04RUNNING ON FACE
05HARD TIMES
06HOUND DOG
エルヴィス・プレスリーの名曲をアルバート・キング・ヴァージョンを基にカヴァー。ロバート・クレイ、リチャード・ティー、ジム・ケルトナーらによるスペシャル・バンドとの共演で、クラプトンも乗りに乗っている。カヴァーの楽しさを教えてくれる秀逸なヴァージョン。
07NO ALIBIS
ライヴでもおなじみのジェリー・ウィリアムズの曲。80年代のクラプトンを象徴するような、やや過剰なまでにドラマティックなバラード。力強く歌い上げるクラプトンのヴォーカルに、ダリル・ホールが印象的なハーモニーを付け加えている。ギター・ソロもパワフル。
08RUN SO FAR
親友ジョージ・ハリスンからの提供曲。作者自身もヴォーカルとスライド・ギターで演奏に参加している。この曲ではクラプトンのヴォーカルもハリスン仕様。原曲の良さを素直に活かしたアレンジが素晴らしい。ハリスンとのハーモニーも楽しめる贅沢な曲。
09OLD LOVE
10BREAKING POINT
もはや自作曲と変わらないほど一体化した感もあるジェリー・ウィリアムズの曲。クラプトン十八番のワウ・ギターが全編で活躍している。ヴォーカル以上に饒舌なギター・ソロもワウ・ペダルを駆使したもの。バッキング・トラックが消えた後も弾き続けている。
11LEAD ME ON
ウーマック&ウーマックからの提供曲。セシル・ウーマックのアコギをフィーチャーした都会派ソウル・サウンドとセシル&リンダのハーモニーをバックに、クラプトンがメロウなヴォーカルを披露する。アリフ・マーディン編曲によるストリングスも効果的。
12BEFORE YOU ACCUSE ME