ミニ・レビュー
名コンビによる艶やかでふくよかな弦楽合奏の魅力、木管の優雅で美しい音色。金管も超巧い。バロック音楽の演奏スタイルが云々……という次元を超えて、極上の音楽による癒しの時間を与えてくれる。「オンブラ・マイ・フ」の豊かな響きに包まれる愉悦感。60年代の録音だが音の鮮度は現役だ。
ガイドコメント
オーマンディとフィラデルフィア管弦楽団の全盛期といえる1960年代の録音。オーマンディ編曲の「水上の音楽」とハーディ編曲の「王宮の花火」など、フィラデルフィア・サウンドを駆使した絢爛豪華な音楽が楽しめる。
収録曲
01弦楽五重奏曲ホ長調G.275〜第3楽章 メヌエット (ボッケリーニ)
02エリーゼのために (バガテル イ短調WoO.59) (ベートーヴェン/スミス編)
03歌劇「セルセ」〜オンブラ・マイ・フ (ラルゴ) (ヘンデル/フロスト編)
04歌劇「ドン・ジョヴァンニ」〜メヌエット (モーツァルト)
05トランペット・ヴォランタリー (クラーク)
06メヌエット ト長調WoO.10-2 (ベートーヴェン/フロスト編)
07弦楽四重奏曲ヘ長調op.3-5〜第2楽章 アンダンテ・カンタービレ (ハイドンのセレナード) (ホフステッター)
08歌劇「アウリスのイフィゲニア」〜ガヴォット (グルック/フロスト編)
09歌劇「アルミード」〜ミュゼット (グルック)
10歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」〜精霊の踊り (グルック)
11組曲「王宮の花火の音楽」 (ヘンデル/ハーティ編)
12弦楽のための組曲 (コレッリ/ピネッリ編)
13組曲「水上の音楽」 (ヘンデル/オーマンディ編)
演奏
ユージン・オーマンディ指揮 フィラデルフィア管弦楽団 (5)ギルバート・ジョンソン(TP)
録音
(1)(7)68.4 (2)〜(4)(6)(8)〜(10)68.5 (5)65.12 (11)(13