ミニ・レビュー
こういうヴィルトゥオーゾ的な小品はリッチの十八番。雑な部分もあるのだが、適度のハッタリと独特の雰囲気で聴き手をマンマと自分のペースに巻き込んでしまう。かなりアクは強いが、それだけに一度ハマってしまうと病みつきになる危険性も大。要注意。
ガイドコメント
デッカ/ロンドン創立70周年記念企画として、リッチ(1908〜)の絶頂期の録音を集めた《ルッジェーロ・リッチの芸術》12点が登場。抒情的な作品も含む小品集。世界初CD化。
収録曲
01スケツルォ・タランテッラop.16 (ヴィエニアフスキ)
02気まぐれな女op.17 (エルガー)
03風 (ヴェチェイ)
04バンジョーとヴァイオリン (クロール)
05夜想曲第20番嬰ハ短調 (遺作) (ショパン/ミルシテイン編)
06わが故郷より 第2番 (スメタナ)
07ブルレスカop.17-4 (スーク)
08ヘブライの旋律 (アクロン/ジンバリスト編)
09ホタ・アラゴネーサop.27 (サラサーテ)
10そよ風op.30-5 (フバイ)
11ギターop.45-2 (モシュコフスキ/サラサーテ編)
12妖精の踊りop.25 (バッツィーニ)
演奏
ルッジェーロ・リッチ(VN)アーネスト・ラッシュ(P)