ミニ・レビュー
80年代のロック界の収穫として、真っ先にU2とこのREMを想いつくぼくなんかからすれば、この新作は、90年代という現代に向けての力強い意思表示でもある。ギター・サウンドは奥行き深い表現力を称えながら、ラディカルな姿勢も新たに担っての傑作。
ガイドコメント
92年の『オートマチック・フォー・ザ・ピープル』の大ヒット後、どんな姿を見せるのかと思った。しかし彼らは“超えて”いたように思う。ラディカルな姿勢も加わった94年作品。
収録曲
01WHAT'S THE FREQUENCY , KENNETH?
当時のグランジ・ブームに共鳴したのか、いつになく重心の低いバンド・サウンドを展開し、ラウドなギターを全面に押し出している。曲題と歌詞に、CBSのダン・ラザーを襲撃した人物が殴打中に口走っていた言葉を引用している。
02CRUSH WITH EYELINER
03KING OF COMEDY
04I DON'T SLEEP, I DREAM
05STAR 69
06STRANGE CURRENCIES
07TONGUE
08BANG AND BLAME
09I TOOK YOUR NAME
10LET ME IN
11CIRCUS ENVY
12YOU