ミニ・レビュー
解散の危機を乗り越えて発表された2年ぶりの新作は、ロックンロール・バンドとしての孤高のスタイルと、今という時代を音と言葉に表現できる作家的センスの2点において他の追随を許さない完成度の高さ。派手な曲はないが、全曲通して聴くと感動的でもある。
ガイドコメント
ビル・べリー(DS)は脱退してしまったが、R.E.M.は続行。2年ぶりとなる新作でも、揺るぎないロックンロールを響かせている。99年には4年ぶりとなるワールド・ツアーも予定している。
収録曲
01AIRPORTMAN
02LOTUS
03SUSPICION
04HOPE
05AT MY MOST BEAUTIFUL
『ペット・サウンズ』期のビーチ・ボーイズそのままの作風による、凝ったアレンジのインドア・ポップ・ソング。恋心いっぱいの詞世界を、ビーチ・ボーイズになりきったコーラスでドリーミーに色づけている。
06APOLOGIST
07SAD PROFESSOR
08YOU'RE IN THE AIR
09WALK UNAFRAID
10WHY NOT SMILE
11DAYSLEEPER
彼らと同じように昼夜逆転の生活を続ける人々を歌ったバラード・ナンバー。ワルツを思わせる4分の3拍子のリズムが、ゆったりと気だるげ。徹夜明けに聴けば、なんともいえない気分に浸れること間違いなしのムードだ。
12DIMINISHED
13PARAKEET
14FALLS TO CLIMB