ミニ・レビュー
日本のカレン・カーペンター竹内まりや、5年ぶりのアルバム。プロデュースはやはり山下達郎氏。「もう若くはない」という説得力が淡い諦めと深い安心の元に歌われると、途端に彼女のラヴ・ソングは輝きだします。だから熟れてます。艶も余裕もあります。
収録曲
01家 (うち)に帰ろう (マイ・スイート・ホーム)
“冷蔵庫の中で凍りかけた愛を温めなおしたいのに”というフレーズが印象的なラヴ・ソング。刺激はなくても、かけがえのない愛を大切にしようというメッセージが、エヴァーグリーンな輝きを持つポップ・ソングだ。
02マンハッタン・キス
映画『マンハッタン・キス』の主題歌として書き下ろされた、摩天楼の街を舞台にした恋を描いたバラード。夜明けとともに待つ人の元へと帰っていくあなたを想う女性の孤独な心を綴っている。サックスが洗練された雰囲気を醸し出している。
03FOREVER FRIENDS
ホンダ「TODAY」のCMに書き下ろされた、ハートウォーミングなミッド。離れていてもいつでも心がつながっている女同志の友情について綴っている。陽だまりのような心地よいサウンドとハーモニカやハンド・クラップが温かい気持ちにさせてくれる。
04COOL DOWN
05AFTER YEARS
06THE CHRISTMAS SONG
07告白
何かを予感させるような電話のコールから始まる感傷を誘うミッド。昔の恋人からの突然の電話に揺さぶられる大人の女性の心を綴っている。山下達郎によるアレンジで都会的な雰囲気に仕上げている。土岐英史によるサックスも聴きどころ。
08コンビニ・ラヴァー
09ロンサム・シーズン
10幸せの探し方
11シングル・アゲイン
日本テレビ系『火曜サスペンス劇場』主題歌として書かれた曲。他の誰かを選んだあなたへのいまだにあきらめることができない気持ちと、決して戻ることができないと知るジレンマを抱えた姿を描く。竹内には珍しいマイナー・コードのナンバー。
12QUIET LIFE