ミニ・レビュー
青春を抱き続ける大人たちのポップスを歌える唯一の女性シンガーと言いたくなる竹内まりやの3年ぶりの新作。アイドルのために書いた曲も、異和感なく聞かせるまりやのヴォーカルには、艶っぽさが出てきた。女性にうけそうな内容を持った歌が多い。
収録曲
01恋の嵐
TBS系ドラマ『となりの女』主題歌となった切ないミディアム・バラード。ドラマの内容に沿った歌詞で、“友達”のあなたとの道ならぬ恋に胸を焦がす女性の機微を丁寧に描いている。厚いコーラス・ワークが出色の一曲。
02OH NO、OH YES!
03けんかをやめて
河合奈保子に提供したミディアム・バラードのセルフ・カヴァー。恋に恋する女の子の思わせぶりな態度がかわいらしくも罪作り。8分の6拍子のリズムに乗せた、美しいピアノとストリングスがムードいっぱいに広がるナンバー。
04消息
05元気を出して
薬師丸ひろ子に提供した、アコギの素朴な音色が温かなミッド・スロー・ナンバーのセルフ・カヴァー。“あなた”を励ます優しい気持ちが詰まった、同性へ向けられたメッセージ・ソング。コーラスには薬師丸ひろ子も参加している。
06駅
竹内まりやの代表曲の1つであり、人気のバラード・ナンバー。昔の恋人を偶然見かけた女性の心情を巧みに歌い上げている。ドラマティックなストリングスが、悲壮感をいっそう盛り上げている。
07テコのテーマ
08色・ホワイトブレンド
資生堂の春のキャンペーン用に中山美穂に提供したさわやかなナンバー。かわいらしいグロッケンや明るいピアノの音色が心地よいミディアム・ポップスで、キラキラした春の陽ざしの中で感じる“ロマンスの足音”に心弾ませる女性を描いている。
09夢の続き
10時空 (とき)の旅人