ミニ・レビュー
まりやが帰ってきた、と実感させてくれたアルバム。'60年代の白人ガール・シンガーの持っていたキュートなボーカルの魅力が、このアルバムでまりやのものになっている。色々なタイプの曲を、プロデューサー山下達郎がまりやに合うようにつくっている。
収録曲
01もう一度
山下達郎のコーラスと明るいピアノの音色が印象的なミディアム・ポップス。“あなたのそばにいれば 幸せだったのに”と、流れる月日の中で忘れかけていた気持ちを取り戻そうとする前向きな女性を描いている。TBS系ドラマ『くれない族の反乱』主題歌。
02プラスティック・ラブ
小気味よいギターと軽快なビートが印象的なミディアム・ポップス。“恋なんてただのゲーム 楽しめればそれでいいの”と強がる、女性の孤独な心情を巧みに表現している。ホーンやストリングスを配したアレンジが、洗練されたサウンドを作り出している。
03本気でオンリーユー (Let's Get Married)
坂本龍一のシンセサイザー・パイプオルガンによる 「結婚行進曲」から始まるミディアム・バラード。甘美なストリングスとコーラスがロマンティックな全編英詞のウエディング・ソング。曲の合間に聴こえる山下達郎による犬の鳴き声にも注目。
04One Night Stand
05Broken Heart
06アンフィシアターの夜
07とどかぬ想い
08マージービートで唄わせて
60年代のバンド・スタイルによる懐かしのブリティッシュ・サウンドが印象的なナンバー。竹内に大きな影響を与えたビートルズへのオマージュ・ソングで、“マージービート”を彷彿とさせるギター・リフや間奏の電子オルガンが軽妙洒脱な一曲。
09水とあなたと太陽と
10ふたりはステディ
11シェットランドに頬をうずめて