ガイドコメント
バンドとして全盛期を迎えていた時期に発表されたブラック・サバスの、72年の4作目アルバム。ヒット・シングル「トゥモローズ・ドリーム」も収録された、彼らの勢いを感じる1枚だ。
収録曲
01WHEELS OF CONFUSION
02TOMORROWS DREAM
03CHANGES
04FX
“エフェクツ”というタイトル通り、ギター・サウンドを加工処理して鳴らしただけの、効果音的なノイズ・トラック。約1分40秒間にわたり、レトロな浮遊感を伴うスペイシーな交信音が淡々と虚空に響く。
05SUPERNAUT
06SNOWBLIND
07CORNUCOPIA
初期ブラック・サバスが最も得意としていた、引きずるようなヘヴィ・リフとタイトなドラミングをうまくミックスさせたナンバー。決して重々しいだけではない、めまぐるしいリズム・チェンジの連続もスリリングだ。
08LAGUNA SUNRISE
09ST. VITUS DANCE
どこか病的な躁状態を想起させるファンキーでヘヴィなナンバー。曲名の由来は“舞踏病”で、ならばこの異形のダンサブル指数も納得というもの。2分半足らずの小曲ながら、心の奥底にこびりつくようなインパクトがある。
10UNDER THE SUN
不気味なイントロを持ったヘヴィ・ロック・ナンバー。独特のグルーヴのメイン・リフから、人を喰ったようなブレイクやアップ・テンポのパートを挟みつつ、ラストまで重厚感を保ったままドラマティックに展開していく。