サイモン&ガーファンクル / 水曜の朝、午前3時 [再発]

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サイモン&ガーファンクル / 水曜の朝、午前3時 [再発]
CD
ガイドコメント
サイモン&ガーファンクルの最新リマスター盤が通常仕様で再発。1964年発表のデビュー作で、アコースティック色濃い、彼らの原点といえる1枚。オリジナル版「サウンド・オブ・サイレンス」収録。
収録曲
01YOU CAN TELL THE WORLD
ボブ・ギブソン&ボブ・キャンプの名曲のカヴァー。ニューヨーク出身の若く知的な2人組ならではのスマートなカヴァーだが、何よりもそのスピード感が魅力。エヴァリー・ブラザーズの名人芸を継承する新世代の感覚をアピールした秀逸なヴァージョン。
02LAST NIGHT I HAD THE STRANGEST DREAM
キングストン・トリオのレパートリーとして知られるエド・マッカーディのプロテスト・ソング。ニューヨーク出身の若きフォーク・デュオらしい、知的なアプローチが光る。S&Gならではの新鮮なヴォーカル・ハーモニーが、この名曲に新たな輝きを付け加えている。
03BLEECKER STREET
地元ニューヨークのフォークの聖地を描いたオリジナル曲。都市生活者の孤独を歌ったこの曲では、その後のS&Gの主要なテーマとなる疎外感やコミュニケーションの喪失が早くも表われている。繊細なハーモニーの可能性を予感させる初期の名曲。
04SPARROW
詩的な比喩を多用した初期の代表作。「白鳥」が「虚栄」で「小麦」が「偽善」などと理解できなくても、彼らの歌声を楽しむことは充分に可能だが、理解できれば、より深く楽しめることは間違いない。ソングライターとしてのサイモンの才能が開花した最初期の名曲。
05BENEDICTUS
ガーファンクルが大学の図書館で見つけたという讃美歌。最初は原語のラテン語で歌い、次に英語で歌っているが、とりわけラテン語の響きが美しい。心を洗われるかのような、清らかなハーモニーを堪能できる曲。若きS&Gのアレンジ能力にも注目したい。
06THE SOUND OF SILENCE
初期S&Gを代表する名曲中の名曲。のちにエレキ・ギターやリズム・セクションを付け加えられる前の、アコギのみのバックで歌われる真正オリジナル・ヴァージョン。好悪の判断は別にして、原曲の良さをダイレクトに味わえる貴重な録音を楽しみたい。
07HE WAS MY BROTHER
1964年6月、サイモンの友人でもあった公民権運動家アンドリュー・グッドマン殺害事件に触発されて書かれたプロテスト・ソング。美しいハーモニーを通してサイモンの怒りと悲しみが伝わってくる力作。彼が書いた最初のシリアスな歌だともいわれている。
08PEGGY-O
アパラチア山脈に伝わるトラディショナル・フォーク・ソング。ボブ・ディランも1stアルバムで採り上げている有名曲。S&Gは息の合ったハーモニーを駆使したアレンジで歌っている。原曲の良さが伝わる、シンプルだが美しいS&Gらしいヴァージョン。
09GO TELL IT ON THE MOUNTAIN
キリストの生誕を祝福するゴスペル・ソング。多くのシンガーが採り上げているトラディショナル・ソングだが、S&Gはあえてストレートなフォーク・ミュージック・スタイルで歌っている。12弦ギターを含むアコギの響きと彼らのハーモニーが心地良い初期の名演。
10THE SUN IS BURNING
サイモンが英国滞在中に聴いて気に入った、イアン・キャンベルの曲のカヴァー。静謐な美しさを持った曲だが、原爆の恐ろしさを描いた歌詞を含むプロテスト・ソングを、S&Gは知的なアプローチでカヴァー。原曲のメッセージ性をより強調している。
11THE TIMES THE ARE A-CHANGIN'
誰もが知っているボブ・ディランのプロテスト・ソングをカヴァー。S&Gらしいハーモニーを活かしたカヴァーだが、ディランのスタイルを崩すこともなく、直接的なメッセージ性よりも原曲のメロディと歌詞をストレートに表現することに集中している。
12WEDNESDAY MORNING, 3 A.M.
若きS&Gのハーモニーを理想的なニュアンスで堪能できるサイモンのオリジナル曲。美しいラブ・バラードだが、唐突に強盗事件の一節が登場するところがポイント。その後、サイモンはこの歌詞を書き換え、「どこにもいないよ」という楽曲を作っている。
13BLEECKER STREET
アルバム『水曜の朝、午前3時』に収録されている初期名曲のデモ・トラック。2人のハーモニーのディテールを試しながら歌っている、という印象もあるテイクだが、完成度はかなり高い。聴くだけでハーモニーの勉強にもなるかもしれない。
14HE WAS MY BROTHER
アルバム『水曜の朝、午前3時』に収録されている初期名曲の別テイク。巧みに抑制されたオリジナル・テイクよりも、サイモンの感情が明らかに表面に出ている。過剰演出ともいえるかもしれないが、これはこれで若きS&Gの貴重な記録。
15THE SUN IS BURNING
アルバム『水曜の朝、午前3時』に収録されているイアン・キャンベルの曲のカヴァー・ヴァージョンの別テイク。原爆の恐ろしさを伝える歌詞も含むプロテスト・ソングだが、このテイクではメロディの美しさが特に光る。原曲の良さを素直に伝えるヴァージョン。
アーティスト
  • サイモン&ガーファンクル
    ポール・サイモン(vo、g)とアート・ガーファンクル(vo)によるフォーク・デュオ。1957年に米国ニューヨークにて結成された“トム&ジェリー”を母体として、64年にグループ名をサイモン&ガーファンクルと改名してアルバム『水曜の朝、午前3時……
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