ガイドコメント
「ライク・ア・ヴァージン」の大ヒットで一気にスターとなったマドンナの記念すべきデビュー・アルバム。ヒット曲「ホリデイ」「ボーダーライン」など、キュートな魅力がつまった作品だ。
収録曲
01ラッキー・スター
タイトルよろしく星が瞬き流れる、煌めきあるアレンジが印象的なアッパー・チューン。まだあどけなさが残るヴォーカルも、強い決意を覗かせて自身が幸運の星だと告げているよう。恋人のマーク・ケイミンズとの別れを記念して作った曲。
02ボーダーライン
シンセサイザーがどっしりと構えたサウンドにグルーヴ感を携えたポップなメロディが映えるナンバー。突き抜けるコーラスはないが、絶妙なバランス感覚で舵取るヴォーカルが懐の深さを感じさせ、爽快な芳香を残す佳曲。
03バーニング・アップ
フロア向けに制作された2ndシングル。歯切れのよいビートと心地よく響くベース・ラインが特色のディスコ・チューン。“私はあなたの愛で燃えている”という情熱がそのまま表現されたヴォーカルに、ノック・アウトされてしまう。
04アイ・ノウ・イット
シンセサイザー色で飾られてはいるが、シェイクするモータウン・サウンドが肝。そこにAOR風サウンドを醸し出すサックスも加わり、活き活きとしたブラック・ミュージックに仕上がった、ノスタルジックなR&B。
05ホリデイ
ポップ・チャートのトップ20に初めてランク・インした、ジョン“ジェリービーン”ベニテスのプロデュースによるディスコ・チューン。ピュア・エナジーのメンバーによる作品のカヴァーで、マドンナの躍進の序曲となる重要曲。
06シンク・オブ・ミー
“自分のことばかりでなく私のことを考えて”と、当時の心境がうかがえるシリアスな詞をクールなビートに乗せたダンス・チューン。若々しさを残しながらも風を切るような潔いヴォーカルが、強いハートをしっかり呈示している。
07フィジカル・アトラクション
2ndシングル「バーニング・アップ」のカップリング。レジー・ルーカスのファンキーなサウンドにジョン“ジェリービーン”ベニテスのリミックスが光る。オリビア・ニュートン・ジョン「フィジカル」の要素もチラリと見えて面白いディスコ・チューン。
08エヴリバディ
マドンナをメジャー・シーンに押し上げた記念すべきデビュー・シングル。カラフルなポップを基調としたアレンジが魅力のダンサブルなクラブ仕様チューンで、DJとして(当時の恋人としても)知られるマーク・ケイミンズがプロデュース。
09バーニング・アップ (12インチ・ヴァージョン)
デビュー・アルバムのタイトル・ナンバーの12インチ・シングル・ヴァージョン。オリジナルよりもアグレッシヴで大仰なアレンジが軸をなしたダンス・チューンで、勢いあるマドンナの歌唱に添えられた良ミックスといえる。
10ラッキー・スター (ニュー・ミックス)
デジタル・リマスター化に伴い加えられた再発『バーニング・アップ』に収録のニュー・ミックス。ダンス・フロア向けにイントロが長い尺にシフト・チェンジさせてあり、7分を超えていても飽きのこないアッパー・チューン。