ガイドコメント
オリジナル活動時最後のツアーとなった80年の公演を中心に構成されたライヴ・アルバム。出世曲「ホテル・カリフォルニア」で始まり、デビュー曲「テイク・イット・イージー」で締めくくるベスト盤的な作品。
収録曲
[Disc 1]
01HOTEL CALIFORNIA
80年7月29日、サンタモニカ・シヴィック・オーディトリアムでのライヴ録音。誰もが知っているメガ・ヒット曲がオープニング・ナンバー。スタジオ録音版をほぼ忠実に再現してみせてくれる演奏には特に新味はないものの、これはこれで見事な職人魂。
02HEARTACHE TONIGHT
80年7月27日、サンタモニカ・シヴィック・オーディトリアムでのライヴ録音。『ロング・ラン』からの全米No.1ヒット。ミディアムなシャッフル・ビートに乗って、オールナイトで遊びまわる若者たちの気持ちをフライが歌う。ウォルシュのスライド・ギターも楽しめる。
03I CAN'T TELL YOU WHY
80年7月28日、サンタモニカ・シヴィック・オーディトリアムでのライヴ録音。『ロング・ラン』からの全米8位のヒット曲。シュミットの繊細な歌声をフィーチャーしたR&B調のラブ・バラード。イーグルスならではの美しいコーラスがシュミットをサポートしている。
04THE LONG RUN
80年7月27日、サンタモニカ・シヴィック・オーディトリアムでのライヴ録音。『ロング・ラン』からのタイトル曲。ホーン・セクションを含む編成で、メンフィス・ソウル調のサウンドを披露する。渋くまとめたスタジオ録音版よりもずっと派手な演奏が堪能できる。
05NEW KID IN TOWN
76年10月22日、ロサンゼルス・フォーラムでのライヴ録音。『ホテル・カリフォルニア』からの全米No.1ヒット。イーグルスの盟友J.D.サウザーがゲスト参加した歌と演奏が楽しめる。この曲の共作者でもあるサウザーの歌声を聴けることがファンにはうれしい。
06LIFE'S BEEN GOOD
80年7月29日、サンタモニカ・シヴィック・オーディトリアムでのライヴ録音。ウォルシュのソロ・アルバム『ロスからの蒼い風』からの選曲。彼らしいジョークだらけのユーモラスな歌だが、音楽的にも遊びが多く、イーグルスの中でも貴重な個性を披露してくれる。
[Disc 2]
01SEVEN BRIDGES ROAD
80年7月28日、サンタモニカ・シヴィック・オーディトリアムでのライヴ録音。ネイティヴ・アメリカンの血を引くシンガー・ソングライター、スティーヴ・ヤングの名曲をカヴァー。ア・カペラをフィーチャーしたもので、イーグルスらしいコーラス・ワークを堪能できる。
02WASTED TIME
76年10月22日、ロサンゼルス・フォーラムでのライヴ録音。当時の最新作『ホテル・カリフォルニア』からの選曲。ヘンリーのヴォーカルをフィーチャーしたもので、別れた恋人に優しく語りかける感動的なラブ・バラード。この時期のライヴはやはり良い。
03TAKE IT TO THE LIMIT
76年10月20日、ロサンゼルス・フォーラムでのライヴ録音。『呪われた夜』からの全米4位のヒット曲。マイズナーが歌うバラードの名曲だが、やはりこの曲は彼が歌わなければ……と思わせる名唱が聴ける。
04DOOLIN-DALTON
76年10月21日、ロサンゼルス・フォーラムでのライヴ録音。盟友ジム・エド・ノーマンの編曲による「ドゥーリン・ドルトン」のオーケストラ・ヴァージョン。わずか40秒の「ならず者」の序曲だが、アルバム『ならず者』にも収録されていない貴重なトラック。
05DESPERADO
76年10月21日、ロサンゼルス・フォーラムでのライヴ録音。『ならず者』からの名曲中の名曲。まだ29歳の若きドン・ヘンリーが歌うこの曲を、ナマで聴くことができた観客は幸せ者。もちろん60歳のヘンリーが歌うこの曲も素晴らしい。名曲は永遠に名曲。
06SATURDAY NIGHT
80年7月28日、サンタモニカ・シヴィック・オーディトリアムでのライヴ録音。『ならず者』からの隠れた名曲。イーグルスならではのヴォーカル・ハーモニーをフィーチャーした美しいバラード。リードンとマイズナーの不在は寂しいが、ライヴで聴くとまた格別。
07ALL NIGHT LONG
80年7月31日、ロサンゼルスのロングビーチ・アリーナでのライヴ録音。映画『アーバン・カウボーイ』のサウンドトラックからのウォルシュ名義の曲。ミディアム・シャッフルの能天気なロックンロールなので、ライヴには向いている。ギター・ソロも楽しい。
08LIFE IN THE FAST LANE
80年7月27日、サンタモニカ・シヴィック・オーディトリアムでのライヴ録音。『ホテル・カリフォルニア』からの全米11位のヒット曲。ファンク調のR&Bサウンドに乗って、ヘンリーが力強い歌声を披露する。ツイン・リード・ギターも楽しめるライヴ・ヴァージョン。
09TAKE IT EASY
80年7月27日、サンタモニカ・シヴィック・オーディトリアムでのライヴ録音。72年にリリースされたデビュー曲だが、8年前とは音楽シーンの状況も異なり、彼ら自身もすでに20代の若者ではないにもかかわらず、この曲の輝きだけは変わらない。
録音
[1] (1)〜(4)(6) [2] (1)(6)〜(9)80.7 [1] (5) [2] (2)〜(5)76.