約3年ぶりとなるオリジナル・アルバム。全体的にデスヴォイスが多めで、ヘヴィ・メタル色が強い一枚。そんな中でバラード曲の「虚蜩」と「その声は脆く」が、悲しいながらも歌い方に安らぎを垣間見せており、アルバム全体の隙間を埋めるようなアクセントとなっている。
結成15周年のタイミングで制作された、バラードのみを再録したベスト盤的性格のアルバム。メンバー個々の成長をあらためて刻みつつ、原曲が持つ本来的な魅力を最大限に引き出す試みだ。いわゆる“歌もの”での強みを再認識できる。ミックスを麗(g)が手掛けたのも新味。
2015年夏に発表したアルバム『DOGMA』から始まったコンセプトを締めくくる意味合いで作られたシングル。メロディック・デスのスタイルを多分に含みながらも、日本的なマイナーなメロを持ち込む。影響を受けたバンドの影を追っている部分も少なからずあるが、煮詰められたアレンジは聴きどころ。
映画『ワイルドスピード MAX』の吹き替え版上映のエンディングにイメージ・ソングとして起用されたシングル。映画同様、極限の疾走感とハイ・テンションなサウンド。カップリングはミドル・ハイ・テンポの「瞞し」を収録。初回盤は豪華な特殊パッケージ仕様でDVD付き。
退廃的な空気に覆われたアグレッシヴかつ妖しいヘヴィ・ロック・オペラ。そうとでも評したくなる圧巻の音世界が展開される。2年ぶりのアルバム。全編には彼ららしい美学とダイナミズムがエモーショナルに息づき、オープニングから現実世界の彼方へと誘っていく。
2002年に結成された5人編成ビジュアル系バンドの重厚感あふれる一枚。ずっしりと響くビートに妖艶なヴォーカルが映える「DISTRESS AND COMA」、ともに2009年夏公開の映画のエンディング曲となるハードな「HEADACHE MAN」、せつない「WITHOUT A TRACE」と、激しさ、繊細さによる緩急を感じさせる。
メンバー出演のジェムケリーCM曲。ビジュアル系にありがちの甘さ一辺倒にはならず、ほのかに古風な情緒を感じさせるような陰影ある美しさを携えた詞やサウンドが出色。「傀儡絵」は人間の本性と弱さや葛藤をテーマにした、咆哮と緊迫にあふれたヘヴィ・チューン。
どこかアンビエント的な空気も漂わせつつもアグレッシヴに展開される、5人組ビジュアル系バンドによるダークな一枚。日本テレビ系『音楽戦士』パワー・プレイ曲となった「BURIAL APPLICANT」を含め、分厚いサウンドと迫り来るヴォーカルのすさまじさに圧倒されるサード・アルバム。
5人組ビジュアル・ロック・グループの、わずか3ヵ月ぶりのシングル。ニューウェイヴの影響が感じられながらもオルタネイティヴなサウンドで独自のサウンドを生み出している。カップリングの「千鶴」はアン・ビョンギ監督『アパートメント』の日本版主題歌。
5人組のビジュアル系バンドの5枚目のマキシ。躍動感のあるサウンドと力のあるヴォーカルのコントラストがよく、この系統のバンドの中では実力を感じさせる。今回も2パターンのリリースで、DVDが付かないタイプはCD収録曲が1曲多い。
躍進めざましいロック・バンドのフル・アルバム。ダークな色を発しながらも、メロウ&ヘヴィだったり、ハードに畳み掛けたり、はたまたキャッチーにもなる多彩なサウンド・ワーク。斬新な音楽性は異彩であるが潔く、リスナーに新鮮な衝撃を植え付ける。
耽美的な雰囲気を伝えるギター・サウンドを軸にした表題曲「Cassis」は、楽曲が進むにつれて徐々にダイナミズムを増していき、サビの部分で一気に爆発。巻き舌を駆使したねちっこいヴォーカル、ロマンティックな旋律など、ビジュアル系の要素が詰まった一曲。
メジャーのキングレコードに移籍してのマキシ・シングル。Dir en greyからの影響も強く感じさせるビジュアル系で、メロディアスなナンバーと、ヘヴィネスの要素をたっぷりぶち込んだナンバーを収録。バンドの振り幅を一枚の中でカタチにしている。