
タイトル曲は『映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ 〜拉麺大乱〜』の主題歌。結成10周年を迎え、4人組として新たなスタートを切ったアイドル・グループが、ハッピー&オリエンタルな音楽世界で聴き手を引き込む。カップリングの2曲も躍動的だ。

元気な子どもたちのイメージだったももクロも気づけば10周年で初ベスト。初期インディーズ時代の地下っぽさから「行くぜ!怪盗少女」のキャッチーさ、布袋作曲「サラバ、愛しき悲しみたちよ」のロック、「GOUNN」のなんだこりゃ感、「泣いてもいいんだよ」以降の大人っぽさなど、元気な成長を知る。

ももクロのウィンター・ベスト・アルバム。2010年リリースの「きみゆき」から2015年の「今宵、ライブの下で」までの冬ソングに加え、会場限定の“ももクリ”のテーマや、“ももクリ16”のテーマも収録。しっとりした曲からアップ・テンポのナンバーまで冬にピッタリの曲が並んでいる。

16枚目のシングル。浅利進吾が作曲を手がけた表題曲は、EDM、歌謡曲、ディスコなど多様な音楽の肝を取り込み、独自に昇華させたアッパー・チューン。メンバーの無邪気な歌声に、聴き手も自然と笑顔になる。カップリングにはNHK BS時代劇『伝七捕物帳』主題歌「Hanabi」などを収録。

アニメ『美少女戦士セーラームーンCrystal』第3期のOP/EDテーマを収録したシングル。ももいろクローバーZによるOPテーマは、作詞作曲を務めるティカ・αことやくしまるえつこの意匠が効いたシンフォニックなポップ・チューン。野島健児のEDは、80'sアイドル・ファンクを思わせる歌謡テイスト。

同時リリースの3作目と対をなす、“寝て見る夢”がテーマの4作目。KinKi Kidsの堂本 剛が提供した「桃色空」をはじめ、多彩な楽曲で時間軸を超えたパラレルワールドやファンタジーを表現。よりアーティスティックなベクトルへ向かう過程を刻みつけた作品でもあり、自由度や等身大の魅力が随所に。

人気アイドル・グループの、同時発売された2枚のうち3作目となるのがこちら。テーマは“起きて見る夢”。前山田健一、さだまさし、中島みゆき、清 竜人といった錚々たる作家たちを迎えながら、5人の溌剌としたヴォーカルも負けじと存在感を発揮している。実力派プレイヤーの演奏も聴きどころだ。

ももいろクローバーZの15枚目のシングルは、声優として出演も果たしている2015年公開映画『ドラゴンボールZ 復活の「F」』の主題歌。作詞に名匠・森 雪之丞、作編曲にNARASAKI/ゆよゆっぺを迎え、フィア・ファクトリー譲りのメカニカル・リフワークに希望いっぱいのリリックが乗る鉄板の仕上がり。

映画『幕が上がる』で使用されたヴォーカル曲を収録したシングル。主題歌となったタイトル曲は「GOUNN」「My Dear Fellow」を手がけたSSW、しほり作曲による合唱テイストのバラード。2曲の挿入歌ともども、春という季節にぴったりな佳曲だ。エンドロールに使われた「走れ!」は現メンバーによる新録音。

週末ヒロインと地獄の軍団の一騎打ち。ポール・スタンレーが書き下ろしたKISS印のポップでロマンティックなロックンロールを、そしてカップリングではKISSの代表曲を英語で歌っている。似ても似つかぬ両者だが、相性はばっちり。KISSの来日時には東京ドームで死闘を繰り広げた。

11枚目のシングルで挑むのは中島みゆきの世界観。重厚なメッセージが響く旋律だが、瀬尾一三による風に立ち向かうようなパワフルなアレンジでももクロらしさを演出。バングラやケチャなど民俗的要素を取り込んだヒップホップ「堂々平和宣言」も手の内に収めるなど、高次元でますます進化してるZ!

1年ぶり、10枚目となるシングル。「GOUNN」はジャケットのイメージどおり(?)、どことなく『西遊記』のゴダイゴ風で懐かしくも、ハマ・オカモトのチョッパーが炸裂する攻めの一曲。ギターにNARASAKI、ドラムにピエール中野(凛として時雨)も参加。「いつか君が」はまっすぐ爽やかチューン。

インディ時代の音源を網羅したアルバムで、初CD化音源5曲、ニュー・ミックス4曲、ニュー・アレンジ3曲を含む。今と較べると幼くあどけない歌声が印象的だ。唯一の新録となる「ラフスタイル for ももいろクローバーZ」はボサ・ノヴァ/ラウンジ風味のアレンジが秀逸。★

国民的アイドルという座を手にしても、この5人組は“安定”とは程遠い位置に立つ。1年9ヵ月ぶりのセカンド・アルバムは、驚くほどアグレッシブでアバンギャルド、重厚。いわゆるアイドル・ソングの域を超えたとも、その幅を広げたともいえる。2013年春現在、最先端の音のひとつと呼びたい。

日本テレビ系ドラマ『悪夢ちゃん』主題歌を表題曲にしたシングル。作曲と編曲を布袋寅泰が手がけた、重低音の利いたベース・ラインとエモーショナルなギターの音色が冴えた疾走感あふれるロック・チューンだ。カップリングの「黒い週末」は畳み掛けるようなラップが爽快感抜群!

シーンを席巻するアイドル・グループ、ももクロが放つメジャー8枚目シングルは、ティカ・αことやくしまるえつこ(相対性理論)の提供曲。学園生活を舞台にしながら、謎なスケール感で戦いを描き出す。“ねえ師範代”のキラー・フレーズが頭を駆け巡ること間違いなし。カップリングも充実。

それぞれTVアニメ『モーレツ宇宙海賊』OP&EDテーマとなった曲を収録した“週末ヒロイン”アイドル・グループのシングル。「猛烈宇宙交響曲〜」は大合唱団とギタリストとしてマーティ・フリードマンが参加し、クラシック音楽のように目まぐるしく展開する特盛りポップス。切ない歌詞にも注目を。

11月23日“勤労感謝の日”リリース、メンバーの衣装は“省エネ・スーツ”、否が応でも昂ぶる“いま、会えるアイドル”ももクロZのシングルは、ビッグバンドなアレンジで激アガリのザッツ労働賛歌。シーズン・ソング「サンタさん」、スタスタ・ビート「BIONIC CHERRY」と飛ばしまくるその勢いは止まりません!

メンバー脱退、ユニット名の改名ときて、いきなりアルバムを発表し騒がせるももクロZ。その回答として、懐かしの戦隊ヒーロー風に仕上げた自己紹介ナンバーでアルバムは幕を開ける。そこから先はオタ芸もやりやすいダンサブル・ナンバーに乗って、5人は魅力を振りまき続ける。

ももクロ大注目のファースト・アルバム『バトル アンド ロマンス』のリード・シングル。アイドル戦国時代の急先鋒だけに(?)、くノ一を意識したジャケと和なメロディで、アッパーに、清く正しく全力で前向きな詞を歌う。可愛い女の子が頑張ってる姿って何でこんなに勇気がもらえるんだろうか。★

5人組人気アイドルを戦隊ヒーローに見立て、アイドル・ソングとは思えないほどアグレッシヴな歌詞とアレンジをほどこして話題を集めた4枚目のシングル。ゲストに戦隊モノと言えばこの人! の水木一郎と立木文彦を迎えるほどのこだわりぶり。これまでのアイドル像を覆す、インパクトに満ちた一曲だ。

人気のアイドル・グループである彼女たちにとって5枚目となるシングル。テレビ・アニメ『ドラゴンクライシス!』のEDテーマであり、ポップ&キュートでありながら途中で激しいラップ調に展開するなど、普通のアイドル・ソングらしからぬ一風変わった楽曲なのが印象的。

アイドル戦国時代の天下統一を目指すアイドル・ユニットのシングルで、「ピンキージョーンズ」は無国籍風なイントロから始まる彼女たちらしいゴキゲンでカオスなポップ・チューン。歌詞には6人の名前が何気に盛り込まれていて、それぞれのパートでキャラ爆発。これを聴けば、ももクロのすべてがわかる!?

コスプレ系女子アイドル・ユニットのメジャー・デビュー・シングル。「行くぜっ!怪盗少女」は、踊れるビートと萌えるメロディ、電脳系アイドル歌謡のキモを押さえたお披露目ソング。メンバー全員がティーンとは思えない、濃厚なパフォーマンス性。何よりも“旬”を感じさせる勢いがアイドルらしくて好感度◎。

平均14歳の新生アイドル・ユニット、ももいろクローバーのデビュー・シングル。別名家電アイドルの異名の彼女たち。つづみなど和楽器をバッキングに取り入れ、テクノ・サウンドとミックスさせた和洋折衷のユニークなサウンドが耳に残る。意外と時代の先端かも。