ガイドコメント
1968年の2〜6月にかけて行なわれたツアー音源と、10月のラスト・ツアー音源からなるライヴ盤。3人のスリリングな演奏が堪能できる。スタジオ盤と聴き比べてみるのも楽しい。
収録曲
01DESERTED CITIES OF THE HEART
1968年10月4日、オークランド・コロシアムでのライヴ録音。『素晴らしき世界』収録のオリジナルにほぼ忠実な構成のライヴ・ヴァージョン。オリジナル版では擬似シタール仕様だったエリックのギター・ソロはよりブルージィなスタイルでのプレイ。
02WHITE ROOM
1968年10月4日、オークランド・コロシアムでのライヴ録音。クリーム随一の名曲のオリジナル版にほぼ忠実なライヴ・ヴァージョン。オリジナルの完成度は求めるべくもないが、演奏の細部が聴き取りやすいから、当時のコピー・バンド少年には評判がよかった。
03POLITICIAN
1968年10月4日、オークランド・コロシアムでのライヴ録音。『グッバイ・クリーム』収録の15日後のライヴ音源の緊迫感はここにはないが、よりリラックスした3人の演奏が聴ける。エリックのギター・ソロも短かくコンパクトで、スタジオ録音版でのソロに近い印象。
04TALES OF BRAVE ULYSSES
1968年3月10日、サンフランシスコのウィンターランドでのライヴ録音。名曲「ホワイト・ルーム」の原型となったことで知られるエリック主導のロック・チューン。ワウ奏法をフィーチャーしたエリックのギター・ソロはクリーム時代を代表する名演のひとつ。
05SUNSHINE OF YOUR LOVE
1968年3月9日、サンフランシスコのウィンターランドでのライヴ録音。クリームの代名詞ともなったヒット曲のオリジナル以上に魅力的な長尺ヴァージョンが聴ける。エリック入魂のエモーショナルなギター・ソロをはじめ、3人の演奏にも気合が感じられる名演。
06STEPPIN' OUT
1968年3月10日、サンフランシスコのウィンターランドでのライヴ録音。ブルース・ブレイカーズ時代からエリックの十八番だったブルース・クラシックの重厚長大なクリーム・ヴァージョン。エリックの長いギター・ソロはクリーム時代を代表する名演のひとつ。