ミニ・レビュー
病人続出のモンスター・ツアー中にレコーディングされた新作。全14曲中4曲はスタジオ録音だが、そのほかの10曲中4曲がライヴ録音で、6曲はサウンドチェック時や楽屋での録音。ツアー途上のバンドの息遣いを生々しく伝える音楽版ロード・ムーヴィー。★
ガイドコメント
ほとんどの曲が95年の“モンスター・ワールド・ツアー”の途中にレコーディングされたというアルバム。ステージ上で演奏した新曲をそのまま録音してしまうという緊張感あふれる、傑作だ。
収録曲
01HOW THE WEST WAS WON AND WHERE IT GOT US
02THE WAKE-UP BOMB
03NEW TEST LEPER
04UNDERTOW
05E-BOW THE LETTER
客演のパティ・スミスが静かな迫力を持ったコーラスを聴かせるバラード。“E-ボウ”とは、ギターでヴァイオリンのような音色を奏でる装置だが、ここで聴こえるのはあくまで“それ風”の音。実験的要素の強いサウンドだ。
06LEAVE
07DEPARTURE
08BITTERSWEET ME
09BE MINE
10BINKY THE DOORMAT
11ZITHER
12SO FAST , SO NUMB
13LOW DESERT
14ELECTROLITE
ピアノとバンジョーをフィーチャーしたフォーク・ブルース。95年に書かれた曲だが、歌詞では早々と20世紀に別れを告げており、ひとつの幕切れムードを漂わせている。歌詞にはマーティン・シーンら名優の名も登場。