ミニ・レビュー
通算5作目のソロ・アルバム。前作『ソウル・ケージ』のような重さや暗さはなく、『カンタベリー物語』を下敷きにした“10人のサムナーのお話”が多様なサウンドで語られる。ヒアリングが完璧ならディープに楽しめる秀作だが、音楽だけでも文句なしの1枚。
ガイドコメント
93年発表のソロ第4弾。ドミニク・ミラー、ラリー・アドラー、ブレンダン・パワー、デヴィッド・サンシャスなどが参加。前作ような重たさはなく、明るい調子の作品になっている。
収録曲
01IF EVER LOSE MY FAITH IN YOU
02LOVE IS STRONGER THAN JUSTICE (THE MUNIFICENT SEVEN)
03FIELDS OF GOLD
大人の色気が漂う、メロウで美しいラブ・ソング。柔らかくリズムを刻む木製の打楽器音に、エレガントなアコースティック・ギターとシンセの旋律が絡み合い、美麗でたおやかなスティングのヴォーカルを包み込む。
04HEAVY CLOUD NO RAIN
05SHE'S TOO GOOD FOR ME
06SEVEN DAYS
07SAINT AUGUSTINE IN HELL
08IT'S PROBABLY ME
友情をテーマにした叙情的な楽曲で、エリック・クラプトンとの共演作。ギターの旋律とクラップ音を強調した音数の少ないサウンドの中で、抑揚の少ないメロディを淡々と繰り返すヴォーカルがダイナミックに響く。
09EVERYBODY LAUGHED BUT YOU
10SHAPE OF MY HEART
年々その声に渋みを増すスティング。孤独な男の空虚な心情を描いたこの悲しいバラードは、円熟したスティングの魅力そのもの。孤独な殺し屋の物語『レオン』のエンディングにも使われ、感動を呼んだ。
11SOMETHING THE BOY SAID
12NOTHING 'BOUT ME