ミニ・レビュー
交響曲はスケールが大きく、厳しい辛口の内容で、いかにも晩年のテンシュテットらしい。協奏曲は指揮者の抑制の利いた伴奏に共感したのか、繊細で沈み込むような独特の表情である。序曲も非常に力強く、生き生きとしている。ライヴだが、音はまったく問題ない。
ガイドコメント
ドヴォルザークの8番は、ロンドン・フィルとの91年のライヴがある。これはその10年ほど前の録音で、ドラマティックかつ開放的な演奏が繰り広げられている。モーツァルトのピアノ協奏曲は録音が少ないだけに貴重だ。
収録曲
01劇付随音楽「ハイルブロンの娘ケート」 (プフィッツナー)
02ピアノ協奏曲第23番イ長調K.488 (モーツァルト)
03交響曲第8番ト長調op.88 (ドヴォルザーク)
演奏
クラウス・テンシュテット指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (2)バベッテ・ヒアーホルツァー(P)