ミニ・レビュー
金管楽器のアンサンブルとして不滅の金字塔を打ち立てたPJBEが、デッカから発売した最後の録音である。注目すべきはモワット編によるバッハの「金管合奏のための組曲」と「ブランデンブルク協奏曲第3番」。音楽の内面を掘り下げた、枯淡の逸品として味わいたい。
ガイドコメント
フィリップ・ジョーンズ生誕90周年記念企画。PJBEのラスト・アルバムとして発売されたもの。35年にわたる彼らの本領発揮、原点に立ち返ったかのようなアルバムだ。ファン必聴の一枚。SHM-CD仕様。
収録曲
01組曲「棘のないバラ」 (ヘンリー8世/ハワース編)
02マル・シムス (ファーナビー/ハワース編)
03ある夢 (ファーナビー/ハワース編)
04彼のユーモア (ファーナビー/ハワース編)
05パヴァーヌ (ブル/ハワース編)
06王の狩りのジーク (ブル/ハワース編)
075声のためのイン・ノミネ (ギボンズ/ハワース編)
08ソナタ ホ短調Kk.394 (D.スカルラッティ/ドッジソン編)
09ソナタ ハ短調Kk.230 (D.スカルラッティ/ドッジソン編)
10ソナタ イ長調Kk.211 (D.スカルラッティ/ドッジソン編)
11金管合奏のための組曲 (J.S.バッハ/モワット編)
12ブランデンブルク協奏曲第3番BWV1048 (J.S.バッハ/モワット編)