ミニ・レビュー
やや誇張して言えば、弾けない楽器はなかったとの神話があるヒンデミット。そんな怪人の書く曲は、楽器の生理を知り尽くしているだけに、聴き手より演奏家の意欲を刺激するところがある。唖然とするほど見事なPJBE、そしてピアノのクロスリーも、そんな作品に明らかに燃えている。
ガイドコメント
フィリップ・ジョーンズ生誕90周年記念企画のうちの一枚。SHM-CD仕様での再発売。このヒンデミット・アルバムは久しぶりで、同種のアルバムはそう多くないだけに本作の再発は朗報だ。PJBEの至芸が聴ける。
収録曲
ヒンデミット:
01弦楽合奏と金管楽器のための演奏会用音楽op.50
02金管楽器のための朝の音楽
03ピアノ、金管楽器と2台のハープのための演奏会用音楽op.49
演奏
エルガー・ハワース指揮 フィリップ・ジョーンズ・アンサンブル (3)ポール・クロスリー(P)