ミニ・レビュー
CMでもおなじみの(7)以外はアナログ的なバンド・サウンドで、前作よりもリラックスした演奏が聴ける。ジャズ的なリズムとポリス的なリズムが溶け合って、心地よいウネリを生んでいる。オーソドックスではあるが、このスケールの大きさはさすがです。
ガイドコメント
87年10月発表。スティング・バンド解散後、再び腕利きのアーティストたちを集め、さらに各曲ごとに豪華なゲストを迎えて挑んだ作品で、「イングリッシュマン・イン・ニューヨーク」がヒット。
収録曲
01THE LAZARUS HEART
02BE STILL MY BEATING HEART
03ENGLISHMAN IN NEWYORK
オーボエの音が印象的なジャズの香りが漂う87年発表のスティングの代表曲。英国人らしいシニカルな歌詞に見え隠れする社会的なメッセージ。米国では英国人はエイリアンなんだというくだりには大人のユーモア・センスを感じさせる。
04HISTORY WILL TEACH US NOTHING
05THEY DANCE ALONE
独裁政権下にあった当時のチリの政情を批判した問題作。家族を殺された女性が独りで踊るという深い哀しみの世界を、美麗なメロディを持つ豊潤なサウンドとスティングの恍惚に満ちたヴォーカルで、美しく切なく描く。
06FRAGILE
07WE'LL BE TOGETHER
08STRAIGHT TO MY HEART
09ROCK STEADY
10SISTER MOON
11LITTLE WING
12THE SECRET MARRIAGE