トーキング・ヘッズ / リメイン・イン・ライト [再発]

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トーキング・ヘッズ / リメイン・イン・ライト [再発]
CD
ミニ・レビュー
奇想天外を英語でファンタスティックというがまさにファンタスティックなトーキング・ヘッズが世界的に有名になるきっかけを作ったアルバム。環境音楽のパイオニア、ブライアン・イーノが参加した最後のアルバムでもある。
ガイドコメント
ファンク〜アフリカン・ビートをロックのフィールドに大胆に取り入れた今作は、彼らにとって代表作であるとともに、80年代を語るに欠かせない1枚である。80年作品。
収録曲
01BORN UNDER PUNCHES (THE HEAT GOES ON)
フリーキーなギターとブンブン跳ねるファンキーなベース・ラインが混沌としたグルーヴを形成していくダンサブルなナンバー。パーカッションやポリリズムへの傾倒など、アフリカ音楽の影響がそこかしこに見え隠れしている。
02CROSSEYED AND PAINLESS
音数が少ないながらも印象に残るキーボードのフレーズや、ギターのプロセシング音のフィード・バックが印象的な曲。プロデューサーのブライアン・イーノが演奏でも参加し、5ピースでの分厚い演奏となっている。
03THE GREAT CURVE
ブラス・ホーンと金属的なギター・カッティング、パーカッションのビートが有機的に絡み合い、テンションの高い未曾有のグルーヴを生み出している。奇天烈なギター・サウンドは奇才エイドリアン・ブリューによるもの。
04ONCE IN A LIFETIME
エレクトロ・ミュージックのようなジェリー・ハリソンのループするキーボード・プレイとポエトリー・リーディングのようなデヴィッド・バーンの歌唱。2つの要素が絶妙に融合した昂揚感のあるアップ・テンポなナンバー。
05HOUSES IN MOTION
どファンクなサウンドにソウルフルなヴォーカルが炸裂する、熱すぎるナンバー。前衛トランぺッター、ジョン・ハッスルの鳴らす象の鳴き声のようなブラスも、この奇妙な世界を形成する要素のひとつとして効果的に機能している。
06SEEN AND NOT SEEN
ハンドクラップとベース・ラインが牽引するリズムを基盤に、シンセ・フレーズの断片が走馬灯のように駆け巡っていく。人類最初のハウス・ミュージックとエレクトロニカが同時に産声を上げたかのような、スペクタクル・ミュージックだ。
07LISTENING WIND
アラビア風のオリエンタル・サウンドを前面に押し出したナンバー。幻想的で浮遊感漂うサウンドを背景に、物語を語るように黙々と歌うバーンの歌声が、どこかしらルー・リードを彷彿とさせる。
08THE OVERLOAD
フリー・ジャズ的ともいえるノイジー&スペイシーなサウンドスケープの中に、重苦しいデイヴィッド・バーンの歌声が呪文のように響くサイケデリック・ナンバー。最後まで大きな盛り上がりはないが、マグマのようにうごめくサウンドは、かなりの熱さだ。
アーティスト
  • トーキング・ヘッズ
    1974年にデヴィッド・バーン、クリス・フランツ、ティナ・ウェイマスの3人で結成し、77年にジェリー・ハリスンが加わりデビュー。当初は知的なイメージが先行していたが、80年の『リメイン・イン・ライト』ではアフリカン・リズムを導入し、エスノ・……
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